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2011/02/19

1992年に刊行された単行本。著者が雑誌に連載していたエッセイをまとめたものの様子。今から20年近く前かぁ。私は大学を辞めた頃。著者は今で言うアラサー。懐かしいTV番組名やタレントの名前が出てくるのが嬉しい。 そう言えば、深夜番組の「平成名物TV・ヨタロー」を楽しみに観ていた。深...

1992年に刊行された単行本。著者が雑誌に連載していたエッセイをまとめたものの様子。今から20年近く前かぁ。私は大学を辞めた頃。著者は今で言うアラサー。懐かしいTV番組名やタレントの名前が出てくるのが嬉しい。 そう言えば、深夜番組の「平成名物TV・ヨタロー」を楽しみに観ていた。深夜3時からの番組である。こんな昼夜逆転の生活をしているから、大学を辞めるハメになったのだわ(苦笑)。出演者である立川志らくさんのファンだったということも思い出した。 さて、本書。時々、声に出して笑わずにはいられなくなったり、ニヤッとさせられたり。イラッとくる話でも彼の文章を読むとなんだか痛快な気持ちになる。よくぞ言ってくれたよ、と。やはり松尾氏らしいブラックの要素が堪能できるエッセイである。しかし、文章の中からでも著者の若さが感じられる。今と比べると。「なぜ宇宙人は地球に来ない」とはまたひと味違った本。 皮肉&ユーモア&揶揄たっぷりの表現力。彼のそういうところが好きだ。あからさまにではなく、そこはかとなく知性を感じさせる。 しかし、今は亡き宜保愛子氏の話には少し違和感。霊感等のオカルトを批判している松尾氏が宜保氏の霊能力を肯定している・・・。エッセイの内容は、松尾氏の亡くなられた叔母様の霊について語られている。彼の違う一面を見た気がした。今もまだ叔母様にお蕎麦を供えていらっしゃるのだろうか。 本当は手元に置いておきたい本である。しかし、今となってはかなり入手困難と思われる。今回も図書館にお世話になった。オークションで探してみようかと検討中。

Posted byブクログ