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それでも日本だけが繁栄する の商品レビュー

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2011/11/06

今から20年近く前に、台湾出身の黄文雄氏によってかかれた「日本論」です。日本が欧米にとって代わって繁栄するという内容の本ですが、その根拠を日本の歴史や日本人の「モノの考え方」等から解説してある本で、執筆されてから時間が経過している本ではありますが、納得出来るポイントが数多くあり参...

今から20年近く前に、台湾出身の黄文雄氏によってかかれた「日本論」です。日本が欧米にとって代わって繁栄するという内容の本ですが、その根拠を日本の歴史や日本人の「モノの考え方」等から解説してある本で、執筆されてから時間が経過している本ではありますが、納得出来るポイントが数多くあり参考になりました。 台湾出身の方に、台湾の現在の繁栄があるのは、日本植民地下における功績が大きいと言ってもらえる(p23、24)のは、日本人として嬉しく思いました。 以下は気になったポイントです。 ・もし日本が中国のようにただ仁義道徳や大義名分だけを飾り立て、あるいはイスラム世界のように祈ってばかりいたら、列強諸国の植民地に転落したのは明らか(p18) ・清朝はオランダ植民地、鄭氏王朝を継いで、200年間程度台湾を支配したが、「化外の地」として1661年から漢民族の台湾移住を禁止、土地開発も禁止、1885年に廃止した(p23) ・台湾は日本植民地支配下の50年において、絶対に根絶できなかった匪賊が姿を消し、アヘン吸飲と悪疫が消えて、衛生環境の改善によって人口が3倍に増えた(p24) ・中華民国国民政府は台湾に入り、日本から戦争賠償金を取らなかったが、日本ノ台湾総督府から莫大な植民地遺産を相続した(p28) ・台湾経済は輸出の97%は民間企業、中小企業が3分の2を占めているのも、韓国とは異なった経済の特徴(p29) ・台湾は中国経済に編入され中国のインフレとともに4年もたたないうちに完全崩壊、1949年に「4万分の1デノミ」を行わざるをえなかった、同年日台貿易支払協定が結ばれて日本経済に再編入した(p30) ・つい100年前までは、台湾は海南島と同じ経済状態(貧しい農業社会)であったが、一人当たりGDPで60倍の差が開いた(p36) ・明治維新は、韓国の維新体制(朴大統領)、シンガポールの近代化政策(リークアンユー首相)、イランの近代化政策(パーレビ国王)に学ばれた(p52) ・アメリカは、ルイジアナ(1803年:フランスより)、カリフォルニア、アリゾナ、ニューメキシコ(1848年:メキシコより)、アラスカ(1867年:ロシアより)を購入したが、ハリスによる台湾購入は採用されなかった(p55) ・ビルマ独立軍は、1943年の独立とともに日本との同盟条約を締結して英米に宣戦布告、フィリピンは同年10月に独立して同盟条約締結、日本に承認されたインド仮政府は英米に宣戦布告、中国の南京政府とも日本と同盟締結した(p71) ・1975年当時に総合商社に指定された韓国財閥は、現代・三星・大宇・ラッキー・金星・双龍・国際商事・鮮京・暁星・高麗貿易の10社(p98) ・徳川幕府は佐渡金山よりも、徳川御三家が、紀州・信州・常盤の森を守った(p127) ・最澄と空海は同じ遣唐使団であったが、最澄の船は浙江省寧波に上陸、空海の船は福建省福州まで流された(p156)

Posted byブクログ