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イラク の商品レビュー

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湾岸戦争開戦直後に出…

湾岸戦争開戦直後に出された本。イラク戦争により壊滅し、今なお深い混迷の中にあるイラクであるが、かつては中東一の軍事国家となったイラクに関して、その軍事的側面と政治的側面について紹介している。イラク軍に関しては建軍まで遡って説明している。またイラク軍を中東随一の陸軍に鍛えたイランイ...

湾岸戦争開戦直後に出された本。イラク戦争により壊滅し、今なお深い混迷の中にあるイラクであるが、かつては中東一の軍事国家となったイラクに関して、その軍事的側面と政治的側面について紹介している。イラク軍に関しては建軍まで遡って説明している。またイラク軍を中東随一の陸軍に鍛えたイランイラク戦争に関して特に詳しい。湾岸戦争の行方を予想した最終章は、ほぼ外れてしまっているが、外れた原因などを考察すると面白いと思う。

文庫OFF

2017/01/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

イラ・イラ戦争やイラクの軍事能力などがやたら詳しいな、と思ったら、著者略歴に元軍事誌ライターとあったので、なるほどと思った次第。これらの情報が詳細に載せられたものは余り見たことがなく、熟読してしまった。イラクの世俗性、神権政治に囚われない柔軟な技術導入がマンパワーに優るイランを停戦に追いやった。加え、戦争中のイランの高インフレと住民不満、神権政治の説得力の低下(神に守られながら戦争に勝てない)も、イラン士気低下の要因というのも頷けるところ。ただ、やや古く、湾岸・イラク戦争の推移に関する著者の見立ても甘い。 あと、バース党やイラクの情報機関に関しても触れられている。イラクの実像の一面を切り取っている点において、本書に目を通して損はないと思う。

Posted byブクログ