妊娠カレンダー の商品レビュー
普通の日常のようなの…
普通の日常のようなのに、ずれている。清潔な文章なのに、気持ちが悪い。ひどくちぐはぐなようで、整然としてる。矛盾が一杯でとても魅力的な短編集。読み終えた後に主人公の真似をしたくなる自分が作られます。
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妹の残酷性。それは汚…
妹の残酷性。それは汚く血の匂いのするものではないんです。消毒液に混じったその狂気。あたたかいのは気のせいでしょうか。
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グロテスクで無気味な…
グロテスクで無気味なものが、抑制された筆致の裏側に潜んでいます。芥川賞受賞作。
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芥川賞受賞作の「妊娠…
芥川賞受賞作の「妊娠カレンダー」は、透明で美しい文体の中にひやっとするような恐さが感じられます。著者の大ヒット作「博士の愛した数式」のようなわかりやすい泣きどころは無いと思いますが。
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淡々とした中に人間の…
淡々とした中に人間の無気味さが描かれている作品集。結末がはっきりしていないところが怖いです。
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やっぱり落ち着く。温かくて冷たい。 頭の中でイメージが膨らんで、匂いも嗅げる。 それぞれ印象深いところがあって... 「妊娠カレンダー」ではグレープフルーツのジャムを出来立てで貪る妊婦。 「ドミトリィ」では先生が綺麗に注ぐ場面と滴る何か。 「夕暮れの給食室と雨のプール」では犬を撫...
やっぱり落ち着く。温かくて冷たい。 頭の中でイメージが膨らんで、匂いも嗅げる。 それぞれ印象深いところがあって... 「妊娠カレンダー」ではグレープフルーツのジャムを出来立てで貪る妊婦。 「ドミトリィ」では先生が綺麗に注ぐ場面と滴る何か。 「夕暮れの給食室と雨のプール」では犬を撫でる子供と、プールで泳げず給食が食べられない大人。 特に好きなのはドミトリィのあの緊迫感。何か不可解な事柄を結びつけて不安になる主人公は、あの下宿から出て行った人たちと同じなのかもと思い立ったり。
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そっか、小川洋子って芥川賞作家だったか…と、今更ながら納得。 そりゃそうだ、こっち路線の人だったわ。
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ドミトリイ、色んな要素が色んな形で少しずつ薄く重なり合っていくことで、正体不明の感覚を静かに明確なものにしていて不気味だった、その不気味さのなかにある登場人物の何気ない日常や人情の温かさもかえって不自然に見えてくるのがまさにその不気味さに繋がっているのだと思う
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2014.5.10 読了 この作家さん。。。 日常の 細かいとこの描写で 淡々と 日常を描く感じなのかな? これで 2作目なんですが。 ちょっと 私には この作風 しんどいかな? 3編からなる 短編集で、 1作目と2作目は 若干 怖かった。。。 この世界観は、独特だなぁ。
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再読。大学生の時以来。 大学の時は、あまりピンとこなかったが、読み返すことによって、いろいろ考え込んだ。そういう類の小説でもないが。 小川洋子さん独特の「ぬめっとした」、「ひやっとした」感覚が味わえる。 内田百閒に通じるものがあるような。 「妊娠カレンダー」もよいが、「ドミト...
再読。大学生の時以来。 大学の時は、あまりピンとこなかったが、読み返すことによって、いろいろ考え込んだ。そういう類の小説でもないが。 小川洋子さん独特の「ぬめっとした」、「ひやっとした」感覚が味わえる。 内田百閒に通じるものがあるような。 「妊娠カレンダー」もよいが、「ドミトリイ」、「夕暮れ〜」も良い。
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