しあわせなモミの木 の商品レビュー
いつしかお金持ちだけでよそよそしくなってしまった通りの空き家に、越してきたのは見かけはそまつなおじいさん。汚れた窓ガラスを拭いて、階段を自ら洗ったり、家の前の土をほぐして…といった姿に周りの目は冷たく、変わり者あつかい。そこに植えたのは、一見枯れてみえたモミの木でした。話しかけら...
いつしかお金持ちだけでよそよそしくなってしまった通りの空き家に、越してきたのは見かけはそまつなおじいさん。汚れた窓ガラスを拭いて、階段を自ら洗ったり、家の前の土をほぐして…といった姿に周りの目は冷たく、変わり者あつかい。そこに植えたのは、一見枯れてみえたモミの木でした。話しかけられ、かいがいしく世話をされたモミの木の変化を知っていたのは子どもと小鳥たちだけでしたが、やがてクリスマスになると…。「話していることは、全部モミの木に伝わっていることが、クロケットさんにはわかっていました。このモミの木にかぎらず、生きているものたちは、みんなおたがいに気持ちがつたわることを、クロケットさんは知っていたのです。」静かに語るゾロトワのお話に、ルース・ロビンスの優しくあたたかな絵がぴったりの絵本です。
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