声の文化と文字の文化 の商品レビュー
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宗教教団の歴史を考える上で重大な問題を提起している作品です。 どのようにして教えが伝承されていくのか、そのあり方が本書でいくつも指摘されています。 これは刺激的な作品でした。
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文字を持たない文化と文字を持つ文化の比較から人間を読み解く一冊。それだけでもシンガー、ラッパー、詩人は必読の書であると同時に様々な文字にまつわる知らなかった事実が知れて面白い。母語ではないラテン語は男性が学ぶものであった時代、ラテン語を学ばなかった女性作家たちが小説の発祥に貢献したことや、吟遊詩人の枕詞的な言い回しはテキストなして覚えやすくする要素であったとか、ひらがなにまつわる日本の古典女流作家や古典芸能の口伝継承と似たものを感じた。 また、文字は読み書きを伴い、それが日記を生み出し人間を内省的にしていった話も興味深い。ボリュームもまあまああるけど、全く知らないエピソードが多数あってめちゃくちゃ良かった。
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声の文化と文字の文化を対比してそこにある心性の違いについて述べている。その前後で人びとの思考と表現に大きな変化が見られる。 声の文化の中で生まれたお話への見かたが、この本を読んでガラッとかわった。
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タイトルどおり声の文化(orality)と文字の文化(literacy)の違いとその特徴を論じている。そして、現代の我々が文字の文化から逃れて考えることができないことを指摘する。原著は1982年出版だが、インターネット、SNSなどによって声と文字の関係が新たな段階にある現代におい...
タイトルどおり声の文化(orality)と文字の文化(literacy)の違いとその特徴を論じている。そして、現代の我々が文字の文化から逃れて考えることができないことを指摘する。原著は1982年出版だが、インターネット、SNSなどによって声と文字の関係が新たな段階にある現代においても示唆に富む本。
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日本の平家物語についてげんきゅうしていたものの、多くは西洋における対比であった。 日本の場合のストーリーについて声の文化としての落語や浪曲についてが、書かれた文字に比較できるであろう。 さらに、絵の占める位置が日本では大きいことを明らかにする必要があるであろう。
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言葉で話されていたときの思考の形態と言葉が書かれたときの思考の形態は異なる特徴があったのではないか―という興味深い発想から声の文化、文字の文化、印刷されたものと議論が展開。大変面白かった。トルストイの『イワンのバカ』や民俗誌の『ピダハン』を想起。近年のaudible的な作品鑑賞のついてやアクセシビリティの問題にまで考えさせられるような一冊だった。
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これはとても面白かった。分厚い本なのに、どんどん読み進んだ。大学時代に先生が授業の中で挙げてた本だけど、卒業後、10年以上経ってやっと読めた。本には読み時がありますね…
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図書・図書館史向け。っていうかこれ読んでなかったのか?!と驚愕。すっかり読んだ気でいた・・・。 とりあえず活版印刷の話の前まで読んだ。続きは活版印刷の回にまた。 ・声の文化:オラリティーと文字の文化:リテラシー ・その間にあるメンタリティの違い ・パリーによるホメロス研究・...
図書・図書館史向け。っていうかこれ読んでなかったのか?!と驚愕。すっかり読んだ気でいた・・・。 とりあえず活版印刷の話の前まで読んだ。続きは活版印刷の回にまた。 ・声の文化:オラリティーと文字の文化:リテラシー ・その間にあるメンタリティの違い ・パリーによるホメロス研究・・・ホメロスはほとんどが決まり文句で構成される ・声の文化の特徴:覚えているためには決まり文句が必要 ・ありきたりな決まり文句を嫌うのは文字の文化 ・声の文化の特徴・・・ ・三段論法がない ・状況依存的/抽象的に考えることは困難 ・客観視の困難 ⇔・特有の記憶形成 ・口承による詩・・・実は歌うたびに内容は変わる ・逐語的な記憶ではない ・テーマ+決まり文句によって都度、作り上げる ・もちろん逐語的な再現もある。平家物語とか ⇔・その場合でも決まり文句は顕著 ・正確さ・分析的な感覚・・・ ・書くことによってうまれ、内面化される ・p.170「書くことも印刷もコンピューターもすべて、ことばを技術化するための方法である。いったんことばが技術化されると、その技術によってなしとげられたことを批判するためにも、それを効果的になすには、入手可能な最先端の技術のたすけを借りるほかはなくなる」
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僕としては、この本をパターン・ランゲージの新しいかたち(パターン・ランゲージ3.0)をより深く理解するための参考にしたい。
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2-5章のみ。 すごくおもしろい! 言語を主として学習していない身としては少し読みづらいところもあったが、具体例が載っていて納得して読めた。 これ、色々とつながるなぁ・・。
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