中島みゆきを求めて の商品レビュー
第120回アワヒニビブリオバトル テーマ「音楽」で紹介された本です。ハイブリッド開催。 2024.11.5
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詩人であり宮沢賢治の研究でも知られる著者が、中島みゆきの魅力について語った本です。 「あとがき」には、「この本は研究でもなければ批評でもない。……これは、いってみれば、一《中島みゆき》ファンの、ごく生真面目な繰り言にすぎない」と述べられています。著者が中島みゆきの歌に「歌の精と...
詩人であり宮沢賢治の研究でも知られる著者が、中島みゆきの魅力について語った本です。 「あとがき」には、「この本は研究でもなければ批評でもない。……これは、いってみれば、一《中島みゆき》ファンの、ごく生真面目な繰り言にすぎない」と述べられています。著者が中島みゆきの歌に「歌の精とよぶべきもの」を聞きとっていることが語られており、その感覚はわたくし自身にもまったく理解できないわけではないのですが、それを批評的な言説にまで落とし込むにはいたっていないという印象を受けました。本書の最後に中島みゆきへの献呈詩篇が収録されていますが、著者自身もこのようなしかたで、中島みゆきから受け取った、ことばにならないものへのアンサーを試みているのかもしれません。 なお巻末には、やはり井上陽水についての評論である『用水の快楽』(ちくま文庫)を刊行した竹田青嗣との対談が収められています。
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【目次】 歌姫 中島みゆき“コンサートツアー”への夢 はじめに 《中島みゆき》に沿って 一 化性の歌『私の声が聞こえますか』 二 風が吹き風が吹き『みんな去ってしまった』 三 いやな男・いやな私『あ・り・が・と・う』 と『愛していると云ってくれ』...
【目次】 歌姫 中島みゆき“コンサートツアー”への夢 はじめに 《中島みゆき》に沿って 一 化性の歌『私の声が聞こえますか』 二 風が吹き風が吹き『みんな去ってしまった』 三 いやな男・いやな私『あ・り・が・と・う』 と『愛していると云ってくれ』 四 放射するメッセージ『親愛なる者へ』 五 きびしさへの分岐『おかえりなさい』 と『生きていてもいいですか』 六 歌姫の二つの顔『臨月』と『寒水魚』 七 さらなる変化を『予感』以後 《中島みゆき》の発見 「朝が早い」のはなぜか 中島みゆき論を求めて 諦めと洞察 中島みゆき論のための二つの手がかり 《声》の出所 中島みゆきと宮沢賢治 〈そして・・・〉 幻想の歌姫 『女歌』をめぐって それからの《中島みゆき》 〈対談〉 超越の音・喪失の音 竹田青嗣+天沢退二郎 献呈詩篇 スナックの窓から 死神はどちら 雨・・・・・・ 〔運動場の中央ではないが〕 雨の歌 伝説 あとがき 文庫版あとがき 《中島みゆき》アルバム・リスト 解説(竹田青嗣)
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