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社会システム論と法の歴史と現在 の商品レビュー

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2013/03/02

1988年来日時のシンポジウム・講演・河上倫逸との対談・討論資料をまとめた一冊。タイトルどおり、ルーマン理論が法学一般にどのような寄与をするのかが主題となっている。特に『法社会学』や『社会の法』が念頭に置かれている議論が多かったが、一方で『社会構造とゼマンティク』に代表される、ゼ...

1988年来日時のシンポジウム・講演・河上倫逸との対談・討論資料をまとめた一冊。タイトルどおり、ルーマン理論が法学一般にどのような寄与をするのかが主題となっている。特に『法社会学』や『社会の法』が念頭に置かれている議論が多かったが、一方で『社会構造とゼマンティク』に代表される、ゼマンティクが社会学考察でいかなる機能を果たしてきたかについてのルーマンの問題意識もよく分かる内容となっている。日本の学者によるルーマンに対する批判的応答も読み応えのある内容であり、他の理論と比較しながらルーマン理論に触れられる一冊である。

Posted byブクログ