南の海からきた丹沢 の商品レビュー
20年以上前に行われた、現在ではほぼ名誉教授クラスの先生方による一般向け講演会の内容をまとめたものなのだが、基本的なところは今でも変わっておらず、ローカルジオロジーとグローバルテクトニクスを結びつける一例として良い本だと思う。
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伊豆半島が南の海からプレートに乗って移動してきた様子をプレートテクトニクス論、地学、化石、地震学、歴史観察、深海探索等から多面的に考察している。これだけの証拠を見せられたら、納得のいく内容である。
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※このレビューにはネタバレを含みます
約600万年前にフィリピン海プレートに乗って丹沢山塊が関東山地に衝突し、その後100万年前に伊豆半島が丹沢山塊に衝突することにより丹沢が隆起する。この悠久の流れを、地層、化石など他方面から検証しています。 丹沢、伊豆、富士山、相模湾、駿河湾という身近な地域が地質学的にには非常に希有な地域であることを再確認しました。 相模湖近辺の中央自動車道が通っている辺りが関東山地の海岸線であったり、山北近辺の東名高速道路が通っている辺りが、伊豆半島が衝突する前の海岸線であったようです。 この本を読んだ後ではまた、丹沢周辺を見る目も変わりますし、丹沢山塊の山々に登った時に見える景色も今までとは違って見える気がします。
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