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N・P の商品レビュー

3.7

23件のお客様レビュー

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2022/05/23

読んでる時は雨がしとしと降っててほしい、なんでだろう自分にとって吉本ばななの文章読みづらくて理解しづらい

Posted byブクログ

2019/08/10

ブクログの、記念すべき550冊目です。 夏になると読みたくなる、そして何度読み返したかわからないくらいの再読です。 中学生の頃は咲の軽やかさに憧れていたなぁなんてことを思い出しました。 いつのまにかあの子たちの年齢を追い越してしまった。 それでも夏の匂いや、4人が仲良くなって...

ブクログの、記念すべき550冊目です。 夏になると読みたくなる、そして何度読み返したかわからないくらいの再読です。 中学生の頃は咲の軽やかさに憧れていたなぁなんてことを思い出しました。 いつのまにかあの子たちの年齢を追い越してしまった。 それでも夏の匂いや、4人が仲良くなっていく感じ、ほの暗い記憶と夏のコントラストが、やはり今でも心地よい本です。 今年もまた、こんな暑い空の下、あの子達が幸せに暮らしていてくれますようにと思います。 これからもずっと。何度でも読み返すことでしょう。

Posted byブクログ

2012/11/19

言葉と、父と娘とのお話でした。多和田さんや笙野さんほど強烈に言葉と格闘してはいないけれど、そこがばななさんの持ち味かな。倉橋さんほど熱情的で高級な父と娘の話ではなかったけど、やっぱりばななさんの持ち味かな。 加藤幸子は『尾崎翠の感覚世界』の中で、林芙美子のことを「相手を丸裸にし...

言葉と、父と娘とのお話でした。多和田さんや笙野さんほど強烈に言葉と格闘してはいないけれど、そこがばななさんの持ち味かな。倉橋さんほど熱情的で高級な父と娘の話ではなかったけど、やっぱりばななさんの持ち味かな。 加藤幸子は『尾崎翠の感覚世界』の中で、林芙美子のことを「相手を丸裸にしないと気が済まない」と評していたけれど、ばななさんは、気づかぬうちに自分で裸になってしまっているようなイメージでしょうか。裸にならずとも、裸の自分、および相手が見えるような。

Posted byブクログ

2012/07/12

高瀬皿男が著した97の幻想短編小説「N・P」 公開されていない98話を翻訳し、自殺した恋人を過去に持つ風美は、ある日高瀬の子である双子の姉弟、乙彦と咲に再会し98話目に描かれている人物そのものである、強烈な印象を持つ女性・萃と出逢う。さらに、異母兄弟である萃と乙彦は、互いに惹かれ...

高瀬皿男が著した97の幻想短編小説「N・P」 公開されていない98話を翻訳し、自殺した恋人を過去に持つ風美は、ある日高瀬の子である双子の姉弟、乙彦と咲に再会し98話目に描かれている人物そのものである、強烈な印象を持つ女性・萃と出逢う。さらに、異母兄弟である萃と乙彦は、互いに惹かれあい、どうしようもないところまで関係が進んでいた―― 全ては真夏の空の下に起こる。呪い、悪いものを引き寄せる運命、それでも確かにある人の強さ。物語のようでいて、物語でない彼と彼女のゆくすえは。 十年前に一度読んでいるのですが(ばななさん読み始めて十年にもなるのねえ)なにせその頃は読書記録とか感想文とか全然つけてなかったし内容もあんまり覚えていないので、ここでリバイバル企画じゃないけどばななさん読みなおしてみようかな、と思いまして。で、特にこのN・Pが気になったのでこれをチョイス。 萃って言う子がいたな、近親相姦の話だったなっていうのは覚えてるんですけど他はあんまり。作中でも百物語みたいだって書かれてましたけどそんな感じですね。特に夏の話なのが良かった。個人的にこれ映画で見てみたいです。画質とか90年代のやつでいいんで。ミニシアター系とかでいいんで。 でも、萃と乙彦が強烈に惹かれあってるっていうのが書かれてるし何度も心中という手段が出てくるんだけどなんかイマイチわからなかったなー。その辺りの描写が薄くてう~ん?って思ったり。萃は作中でお父さんのようなものを求めていたんだって書いてて、そして自分は描かれていないけど家族の風景が描かれている99話目を持ってて、その辺り考えるとものすごく切なくなる。最近ばななさんは家族のことも作品でよく書くよなあって考えてるんですけど、これもそうだったのかもしれない。萃自体が98話目で、私がいるとどうしても悪いものを引き寄せてしまう、呪いっていうものがあるんだって言うのも切ない。でもそれだけじゃない、それに抗うだけの強さも確かにあって愛し合っていた、と思っていたのは(ってあったよね??)少し救いでした。睡眠薬で朦朧としてるのに死んだら駄目だって風美が必死で訴えるところも好きです。 舞台は真夏でポジティブなはずのに萃が(萃も見た目は明るいけど)とてもネガティブなのでちょっと陰鬱な感じもしますけど、それでも最悪の結果にならなくてよかった。ばななさんは大体いい方向に終わるので好きです。

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2012/04/13

久しぶりによしもとばななの本を読んだ。よかった。やっぱりこの人の書く風景は自分の記憶に訴えかけてくる。見たことあるよなあ、感じたことあるよなあという気分にさせる。私の周りにも喋るだけ喋るくせに凄まじく寝つきが良い人がたくさんいる。寝息を聞きながらものを考えることがよくある。読んで...

久しぶりによしもとばななの本を読んだ。よかった。やっぱりこの人の書く風景は自分の記憶に訴えかけてくる。見たことあるよなあ、感じたことあるよなあという気分にさせる。私の周りにも喋るだけ喋るくせに凄まじく寝つきが良い人がたくさんいる。寝息を聞きながらものを考えることがよくある。読んでいるとその時と同じような気持ちになる。暖かい孤独みたいな。

Posted byブクログ

2011/09/25

ほぼ毎年、梅雨明けが近づくと読みたくなる大切な一冊。 梅雨時には『哀しい予感』を読んでからというのが、わたしにとっての風物詩。 陽に晒されるショートパンツの太腿や、夜中の散歩中に飲む自販機の麦茶。 細部が自分の思い出のように体に沁み込んでいる。

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2011/08/16

母親と父親と揃った家庭出身でない20代前半の若い人達。それぞれが心に解決できていないわだかまりを持っていた。「大丈夫だよ」という魔法の言葉がきくほど簡単な問題ではなかった。 それぞれがなんとか突破口を見つけていく。 そういうふうに私は感じた。 親がそうだったからって、自分もそうな...

母親と父親と揃った家庭出身でない20代前半の若い人達。それぞれが心に解決できていないわだかまりを持っていた。「大丈夫だよ」という魔法の言葉がきくほど簡単な問題ではなかった。 それぞれがなんとか突破口を見つけていく。 そういうふうに私は感じた。 親がそうだったからって、自分もそうなるとは限らない。自信を持って人を好きになっていいんだよ、と言ってあげたい。

Posted byブクログ

2010/11/26

昔読んだとき、漂っている空気感がすごく好きだった記憶があるんだけど、今読み返してみたら、それほどでもなかった。 特別文章が綺麗なわけでもなし、ものすごくストーリーが凝ってるわけでもなし。 まあまあな感じ。 吉本ばななは、しばらく読まないかなあ。

Posted byブクログ

2010/09/05

とにかく夏本。夏はこれとハジメちゃんの『アウト・トゥ・ランチ』を読まないと終わらない。 夏の初めに出会った昔の知り合い。作中作『N・P』をめぐる彼らとの出会い、進み終わってゆく夏の日々。

Posted byブクログ

2010/05/23

随分昔の本だけど、あまり感じなかった。凄いさくっと読めるんで暇つぶしには最適。 ただ、元恋人の自殺の理由が軽すぎるような・・・ まぁハッピーエンドでよかった。

Posted byブクログ