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核の世紀末 の商品レビュー

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2012/10/03

高木仁三郎氏は、化学から「人間」を見た稀代の学者であり、 あらゆる方向から人間を見る考察を怠らなかった。 二部に分かれている本書は、第一部が核についての基本的な話を、 第二部が哲学、倫理、科学、化学から 環境と共生、生産と消費、 膨張組織にさらわれない個・組織・社会の共生、 あら...

高木仁三郎氏は、化学から「人間」を見た稀代の学者であり、 あらゆる方向から人間を見る考察を怠らなかった。 二部に分かれている本書は、第一部が核についての基本的な話を、 第二部が哲学、倫理、科学、化学から 環境と共生、生産と消費、 膨張組織にさらわれない個・組織・社会の共生、 あらゆる分野での持続可能性の追求、 死者と来るべき世代を繋ぐ通時的共生(歴史に学ぶこと)等々、 クロス・オーヴァーに「人間と道具(核)」を思索している。 全てが繋がるとは、こういう方のやっていらっしゃる事を言うのだろう。 そして、それが人生であり、人間としての役割であるのだと痛感した。 実に素晴らしい!!

Posted byブクログ