ぼくらはわんぱく5人組 の商品レビュー
何かを思い出そうとするのだけど、それをしようとすればする程、意識が散り散りにほどけてしまったように、それがなんだったのかを思い出せない。 無邪気な幼年時代という経験そのものなのか、病気の子供をいたわる両親なのか、気の置けない友人たちなのか、それら全てなのか。 何かそれがある世界を...
何かを思い出そうとするのだけど、それをしようとすればする程、意識が散り散りにほどけてしまったように、それがなんだったのかを思い出せない。 無邪気な幼年時代という経験そのものなのか、病気の子供をいたわる両親なのか、気の置けない友人たちなのか、それら全てなのか。 何かそれがある世界を肯定できないまま読み進めてしまって、宮崎駿がなぜこの本を薦めていたのか、全くわからないまま、読み終えてしまった。 結局のところ、子供らしさというのはなんなのかわからない。 本当に、それはある種の罪悪感を感じるという能力において、今の自分と何ら劣るものではなかったような気がする。 それは、ペーチャが夢の中で無実の罪を弾劾されるようなものではなく、むしろ罪の確信であった。 結局は、この乖離なのだ。
Posted by
宮崎駿さんに紹介されて~ペーチェの仲の良い友達は,運送屋の息子のトンダ,貧民街のジルヴァル,エンダだが,靴屋で何かというと十字を切るチェニェックも付いてくることが多いが,菓子屋の娘のエヴァも加わることもある。家に見立てた段ボールで出来た町を燃やしてみたり,池に泳ぎに行ったり,凧を...
宮崎駿さんに紹介されて~ペーチェの仲の良い友達は,運送屋の息子のトンダ,貧民街のジルヴァル,エンダだが,靴屋で何かというと十字を切るチェニェックも付いてくることが多いが,菓子屋の娘のエヴァも加わることもある。家に見立てた段ボールで出来た町を燃やしてみたり,池に泳ぎに行ったり,凧を揚げたり,ほどこし乞い遊びをしたり,スズメバチ狩りをして顔中を刺されてもヴァイオリンの稽古に行ったと嘘をつく。焚き火をしたり,雪の中にカーバイトを埋めて出てきたガスに火を付けたり,映画の只見もしてみた。サーカスが来た時には興奮し,象を飼う妄想をしている内に,高熱に魘され,象と一緒にインドへ行き,ジルヴァルがお姫様と結婚する妄想に膨らむ~いくつかの寄り道と章を省いたそうだ。ユダヤ系のチェコ人で1892年に生まれ,アウシュビッツで処分された後,出版社に隠されていた原稿が陽の目を見ることになった
Posted by
- 1