常紋トンネル の商品レビュー
「囚人労働」「タコ…
「囚人労働」「タコ労働」は、北海道開拓の暗部である。本書は「タコ労働」について、掘り下げ、詳しく記されている。人間扱いもされず、ボロボロになるまで酷使される「タコ」の過酷な姿に、旋律をおぼえる。今の北海道があるのは、彼らのおかげでもある。
文庫OFF
私は北海道が好きである。壮大な自然の原野に一本敷かれたレールを走るJR北海道のローカル電車もまた好きで、そこにどういった暮らしがあって、また過去はもっと賑わっていたのかなあ等、よく想像に耽っていた。 しかし本書を読了した後、素直にJR北海道の電車が素敵だと思えなくなってしまった...
私は北海道が好きである。壮大な自然の原野に一本敷かれたレールを走るJR北海道のローカル電車もまた好きで、そこにどういった暮らしがあって、また過去はもっと賑わっていたのかなあ等、よく想像に耽っていた。 しかし本書を読了した後、素直にJR北海道の電車が素敵だと思えなくなってしまった。。。 タコ部屋。クズ中のクズの奴隷施策.......。 読んでて道東方面から血の匂いが漂ってきそうだった。。。 100年程前の日本にそういったものが存在していた事実は学校の授業でしっかり向き合うべきでだと思う。 そんな中、時がたって、こういった事実に対して過去を掘り起こし追悼碑を建てるなど尽力してくれた当事者ではない地元の方々には心から共感し、本当に頭が下がるものがある...! 一体どうしたらこんな残酷な行為を正当化する精神が形成されるのか...。本書とは全然関係ないがクレイジージャーニーでのアフガンでのVTRの中でタリバンが想像と感覚だけで人間を判断し、平然と暴力をふるっている姿が映し出されて、そこにタコ部屋との類似性を感じた。一言でいってしまえば「教育」、だろうか。。。。 決して楽しい本じゃないけど、かなりの情報が詰まった必読書。現在は廃刊してるいるようだが、朝日文庫は是非本書を再販してほしいと思う。
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明治末期から戦後GHQによって廃止されるまで、北海道の鉄道を中心とした土木工事において公然と行われていた、「タコ部屋労働」と呼ばれる過酷な労働者の歴史を紐解いた本。 如何にして労働者を拉致し、北海道に連行し、監禁、強制労働、そして虐待が行われていったかを、労働者、使用者双方の証言...
明治末期から戦後GHQによって廃止されるまで、北海道の鉄道を中心とした土木工事において公然と行われていた、「タコ部屋労働」と呼ばれる過酷な労働者の歴史を紐解いた本。 如何にして労働者を拉致し、北海道に連行し、監禁、強制労働、そして虐待が行われていったかを、労働者、使用者双方の証言から掘り起こした、北海道開発の裏にある民衆史を語る本。
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