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構造的暴力と平和 の商品レビュー

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2016/10/06
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・「暴力」の定義 ある人にたいして影響力が行使された結果、彼が現実に肉体的、精神的に実現しえたものが、彼のもつ潜在的実現可能性を下まわった場合、そこには暴力が存在する。 ・「平和」の定義 個人的暴力と構造的暴力との基本的区別にもとづき、暴力は二つの側面をもつことになる。同様に、暴力の不在として理解される平和も二つの側面をもつ。…個人的暴力の不在と、構造的暴力の不在である。これらをそれぞれ消極的平和と積極的平和と呼ぶ…個人的暴力の不在は積極的に定義された(平和の)状態をもたらすものではないが、構造的暴力の不在はわれわれが社会正義と呼ぶところのものであり、それは積極的に定義された(平和の)状態である。 ※「構造的暴力」 (暴力)行為を行う主体(人間)が存在しない場合の「暴力」 →他者を直接に害する人はだれも含んでおらず、暴力は構造(社会構造)の中に組み込まれており、不平等な力関係として、それゆえに生活の機会の不平等としてあらわれる。

Posted byブクログ

2012/10/15

 私のお気に入りの一冊です。 高柳先男さんの「戦争を知る為の平和学入門」と一緒に読みます。 平和学に関する本ですが、世の中で起こった出来事を分類するとき、 自分の頭の中を整理する為によく読み直します。  私の職業は医療職ですが、社会構造から派生する問題を抱える事も多々在り。 ...

 私のお気に入りの一冊です。 高柳先男さんの「戦争を知る為の平和学入門」と一緒に読みます。 平和学に関する本ですが、世の中で起こった出来事を分類するとき、 自分の頭の中を整理する為によく読み直します。  私の職業は医療職ですが、社会構造から派生する問題を抱える事も多々在り。 その時に、医療職としてではなく、社会構造を捉える視点が必要になるので、この本を参考にします。  テーマは戦争と平和ですが、平和の定義は多くの事を含みます。 今は地域医療を考えるときの参考にしています。

Posted byブクログ