東京裁判 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
この本は正直とてつもなく長いです。 だけれども、読み終えて感じるのは この途方もない大罪というもの、 人間はさばくことは実質不可能ではないのか? と思ってしまうのです。 他のところでも言われている通り これらの戦争はある組織の暴走により 起きたと言われています。 力という武器を持ってしまうと 人はことごとく壊れます。 その典例ともいえましょう。 だけれども、今回絞首刑にかけられた人の中に なぜか一人だけ軍人じゃない人が 紛れているんですよね。 確かに関与の割合は大きいけれども 彼に関しては有期禁固刑が 相当だったように感じるのはいかに… 結局は不条理しかないんです。 裁くのは人ですから。
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東京裁判の傍聴を続けたUP通信の記者による本。著者曰く、初の英語での東京裁判を総括した本、らしい。書き終えた直後に著者が死んでいて、一次資料への引用がまったく存在しないので、訳者が膨大な訳注でフォローしている。それでも、やはり細部に立ち入りしづらい本だ。多くの関係者にインタビュー...
東京裁判の傍聴を続けたUP通信の記者による本。著者曰く、初の英語での東京裁判を総括した本、らしい。書き終えた直後に著者が死んでいて、一次資料への引用がまったく存在しないので、訳者が膨大な訳注でフォローしている。それでも、やはり細部に立ち入りしづらい本だ。多くの関係者にインタビューして書かれた部分が興味深い。あと、冷戦下(原書は1987年刊行)に出された本なので、ソ連への敵意ある内容が散見されて、これは凄い。
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