意地悪は死なず の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
(引用) 戦前は子供に新聞を読むなと教えました。選挙に行けなんて教えなかった。 (略)新聞は誇張する、誤る、好んで醜聞をあばく。大人はそれが誇張であり嘘であるとわかるが子供はわからない。したがって子供は新聞を読んではならないと、昭和のはじめまではいわゆる中流の家庭では教えた。 (感想) 昔の人の話は聞くものだ。同世代の人間との会話ではなかなか出てこない。 令和の世の中では、新聞を読むなとまでは教えないが、そもそも家庭で購読しないから子供は読む機会が少ない。 新聞などのニュースメディアの姿勢について、昔の人も鵜吞みにしていなかったということに気づかされる。 世の文化人の多くは、選挙は行けと言うが、それもまた過去においては、必ずしも常識ではなかったことに気づかされる。 ・・・といっても、山本夏彦氏自身の政治思想まではよく知らない。正直に今の感覚でいうと、昔語りの好きな保守おじさんといったところだ。このぐらいの言論でも、いまは保守陰謀論に囚われた人、扱いになってしまうような気がする。というのも、今の感覚で読んでいて、あれ、大丈夫かな、炎上しないかな、と令和時代を生きている人間の視点として、ヒヤヒヤしてしまったからだ。いつからこんな感覚を持つようになってしまったのか。 昔の人の話は聞くものだと思ったのは、やはり自分の感覚が、以前と変わってしまっていることも気づかせてくれるモノサシになっているからだ。
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明治は遠くなりにけり、と言うが昭和もかなり遠くなってしまったと感じる本。 そもそもここは明治から続いてきた日本なのかと夏彦氏の昔語りを読むと感じるが、昔の意地悪が今の意地悪になっているのを見ると、やはりここも同じに本なのだと感じる次第であった。 しかし、過去意地悪と言ったものは今...
明治は遠くなりにけり、と言うが昭和もかなり遠くなってしまったと感じる本。 そもそもここは明治から続いてきた日本なのかと夏彦氏の昔語りを読むと感じるが、昔の意地悪が今の意地悪になっているのを見ると、やはりここも同じに本なのだと感じる次第であった。 しかし、過去意地悪と言ったものは今は変質していじめになったのではなかろうか?
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言いたい放題、毒舌炸裂対談。 結構文中には特定の新聞社をあげた 痛烈な批判が含まれています。 特にある新聞社に関しては… まあ、その新聞社は 何かと批判にさらされていますね。 放送局にしても。 ひねくれですもの。 そのほかには 選挙に関してや 正義、意地悪に関してのこれまた ...
言いたい放題、毒舌炸裂対談。 結構文中には特定の新聞社をあげた 痛烈な批判が含まれています。 特にある新聞社に関しては… まあ、その新聞社は 何かと批判にさらされていますね。 放送局にしても。 ひねくれですもの。 そのほかには 選挙に関してや 正義、意地悪に関してのこれまた 毒舌会話が目白押し。 でも意地悪のところはどこかいじめに関してに つながるように思えました。 きっとつながっているに違いありません。
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