大聖堂(上) の商品レビュー
イングランド中世の大河ドラマ的物語。日本では鎌倉時代ごろ。人は空腹にあえぎ、あっけなく殺され、その上で、いろいろな謀略がめぐらされる。大聖堂建築の知識があれば、もっと楽しめるかも。訳はスムーズで全くぎこちなさを感じない。
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読書家の友人に勧められなければ、巡り合うことのなかった本。 私の脳内に、ヨーロッパ中世の章が加わりました。 児玉清さんも気に入られているそうです。
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どこか優しく繊細な日本作家の本に食傷気味となり、久しぶりに再読した「大聖堂」です。記憶に有るとおり、泥臭く、太く、力強い作品でした。 善悪の対比、特にそれを割り当てられた主要登場人物の性格があまりに一方的過ぎて、結果的に深みが足りないような気もします。しかし、次から次に事件が繰り...
どこか優しく繊細な日本作家の本に食傷気味となり、久しぶりに再読した「大聖堂」です。記憶に有るとおり、泥臭く、太く、力強い作品でした。 善悪の対比、特にそれを割り当てられた主要登場人物の性格があまりに一方的過ぎて、結果的に深みが足りないような気もします。しかし、次から次に事件が繰り出される、飽きさせることなく600頁×3巻の物語を読みきらせる力はたいしたものだと思います。 また、当時の世相や生活ぶりも面白く、私には判りませんが、時代考証も優れているということです。 私はこれまで幾つかの大聖堂を見る機会がありました。昨年見たメルボルンのセントパトリック大聖堂は、あまり観光地化されておらず、荘厳さが漂うところでした。またケルンの大聖堂はこの物語から100年後に作り始められたのですが、その巨大さに圧倒されました。そうした記憶をたどりながら興味深く読むことが出来ました。 そんな訳で☆5つ。ちょっと甘いかな。
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