ファラベウフ の商品レビュー
エリソンドの名を国際的に高めたのは1965年に書かれた本書の成功である。仏人解剖医(実在の人)が義和団事件に際し派遣された列強連合軍の医師として北京に滞在した際、残酷な処刑を目撃し写真に収める。その処刑目撃時の恐怖恍惚をエクスタシーと勘違い。数年後、廃屋で元愛人を処刑手術する。と...
エリソンドの名を国際的に高めたのは1965年に書かれた本書の成功である。仏人解剖医(実在の人)が義和団事件に際し派遣された列強連合軍の医師として北京に滞在した際、残酷な処刑を目撃し写真に収める。その処刑目撃時の恐怖恍惚をエクスタシーと勘違い。数年後、廃屋で元愛人を処刑手術する。というヌーボーロマン(?)。かなり際どい世界ですが、書かれ方は曖昧な夢の中の、時系列いったりきたり、人間も何人いるのか、明らか自分のことを他人と捉えていたり。湿気たっぷり、裏庭で石をどかしたらダンゴムシ出てきた、そんなアンニュイ感。
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読んでる途中で頭がくらくらしたり背中がちりちりしたりすること請け合い。うっとりしたい時(?)に読む一冊。
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[ 内容 ] メキシコの新しい文学の先駆者である著者がバタイユの『エロスの涙』に触発され、耐えがたい苦痛にあると同時に恍惚的な愛の儀式を偏倚で執拗な事物の描写を通して描きだした未聞の残酷怪奇譚。 解剖学、写真術、心霊術、中国幻想、性愛術を巡る言葉が綯い交ぜとなって強迫的に読者を襲...
[ 内容 ] メキシコの新しい文学の先駆者である著者がバタイユの『エロスの涙』に触発され、耐えがたい苦痛にあると同時に恍惚的な愛の儀式を偏倚で執拗な事物の描写を通して描きだした未聞の残酷怪奇譚。 解剖学、写真術、心霊術、中国幻想、性愛術を巡る言葉が綯い交ぜとなって強迫的に読者を襲うヌーボー・ロマンの知られざる傑作。 [ 目次 ] [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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メキシコの新しい文学の先駆者である著者がバタイユの『エロスの涙』に触発され、耐えがたい苦痛にあると同時に恍惚的な愛の儀式を偏倚で執拗な事物の描写を通して描きだした未聞の残酷怪奇譚。解剖学、写真術、心霊術、中国幻想、性愛術を巡る言葉が綯い交ぜとなって強迫的に読者を襲うヌーボー・ロマ...
メキシコの新しい文学の先駆者である著者がバタイユの『エロスの涙』に触発され、耐えがたい苦痛にあると同時に恍惚的な愛の儀式を偏倚で執拗な事物の描写を通して描きだした未聞の残酷怪奇譚。解剖学、写真術、心霊術、中国幻想、性愛術を巡る言葉が綯い交ぜとなって強迫的に読者を襲うヌーボー・ロマンの知られざる傑作。
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副題に「ある瞬間の記録」とある通り、本書で描かれるのはほんの一瞬(あるいは長くとも数分間)の出来事にすぎない。 にもかかわらず、最後まで読んでも結局その実態はつかめずじまいである。登場人物は何人いたのか、誰が喋っているのか、そもそも本当に起こったことは何なのか、全てが曖昧なまま終...
副題に「ある瞬間の記録」とある通り、本書で描かれるのはほんの一瞬(あるいは長くとも数分間)の出来事にすぎない。 にもかかわらず、最後まで読んでも結局その実態はつかめずじまいである。登場人物は何人いたのか、誰が喋っているのか、そもそも本当に起こったことは何なのか、全てが曖昧なまま終わってしまう。一通り読んで自分なりの仮説を構築しても、ふと最初の方の頁を繰りなおしてみると、あっさりその仮説に矛盾する一節に遭遇する有様。 しかし本書の不思議なところは、異常な魅力があるところである。 本書の登場人物が、一枚の異様な、グロテスクでもある写真に異常なまでに惹かれるように、私自身も頭が混乱しつつもこの異様でグロテスクな小説世界にぐいぐい引っ張り込まれてしまった。 何度でも読み返し、吟味したくなる、そんな逸品。
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