1,800円以上の注文で送料無料

オヴニー・パリガイド の商品レビュー

4

2件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2011/07/06

 いまも外国人の集まるバーなどで無料配布されている「オヴニー」というミニコミの前身が「でふね・いりふね」というミニコミ誌。1970年代から80年代にかけて、リアルタイムのパリ情報を仕入れることのできる貴重な情報誌でした。  パリで編集され、日本語書店や和食の店に置かれているのを...

 いまも外国人の集まるバーなどで無料配布されている「オヴニー」というミニコミの前身が「でふね・いりふね」というミニコミ誌。1970年代から80年代にかけて、リアルタイムのパリ情報を仕入れることのできる貴重な情報誌でした。  パリで編集され、日本語書店や和食の店に置かれているのを見ると、とりあえず手にとって、日本人とフランス人(パリ人)の違いに目を見張ったものです。このオヴニーのごく初期の記事をまとめたのが「オヴニー・パリガイド」。パリガイドとあるけれど、ガイドブックではありません。パリの裏通り情報や美味しいお店、映画や求人情報について……。旅行者のための記事というより、パリで暮らす日本人のための情報が満載されています。  この本が出版されたのは1991年。しかも記事はそれ以前のもの。だから最新のブティックや流行の店などは一切載っていません。それどころか、具体的な店情報はほとんど役にたたない。それでもパリに持って行って、到着した日かその翌日にでも、ちょっと落ち着いたらこの本を抱えて散歩に出る。そしてカフェやバールでページを開き、一文読んで周りを見回す。すると、何年たっても変わらぬパリが見えてきて、一安心します。  オススメはオデオン広場のカフェ「レ・ゼディトゥール(Les éditeurs)」、リュクサンブール公園に近いビストロ「ポリドール(Polidor)」。どちらも30年、40年、もっと変わらないパリ。この本が読める場所がある限り、パリの魅力は衰えることないと思っています。

Posted byブクログ

2011/05/19

1970年代にパリで創刊された、戦後初の日本語ミニコミ誌「でふね・いりふね」は、オヴニーと名前を変えていまも発行されている。その、極初期の記事をまとめたパリガイド。 1991年の本だが、これはいまもまったく問題なく使える。というのも、フランス人はとってもコンサバで、20年前と生...

1970年代にパリで創刊された、戦後初の日本語ミニコミ誌「でふね・いりふね」は、オヴニーと名前を変えていまも発行されている。その、極初期の記事をまとめたパリガイド。 1991年の本だが、これはいまもまったく問題なく使える。というのも、フランス人はとってもコンサバで、20年前と生活様式に大きな変化はない、といってもいいからだ。月並みな言葉だが、ガイドブックにはないパリの素顔が、ここにある。言葉が通じなくてもわかる、フランス人(というよりパリ人)の「お考え」を知ることができる。

Posted byブクログ