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文学と哲学のあいだ の商品レビュー

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2012/03/06

本書は、いわゆる文学入門として書かれたものではない。本書において、文学とは何かという問は一度も発せられていないし、文学史に関する論述も、古今東西の名作への言及もあまりない。取り上げられている文学者は、ジョージ・オーウェル、T.S. エリオット、T.E. ヒューム、I.A. リチャ...

本書は、いわゆる文学入門として書かれたものではない。本書において、文学とは何かという問は一度も発せられていないし、文学史に関する論述も、古今東西の名作への言及もあまりない。取り上げられている文学者は、ジョージ・オーウェル、T.S. エリオット、T.E. ヒューム、I.A. リチャーズ、D.H. ロレンス、小林秀雄、森鴎外と、限られている。けれども本書全体を通じて私は、学生諸君の胸に文学に対する関心を喚び起こそうと十分に意を用いたという事を先ず記しておきたい。(はしがきより)

Posted byブクログ