新釈雨月物語;新釈春雨物語 の商品レビュー
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一年近くかけてゆっくりと読み進めました。 江戸時代に書かれた怪異譚ということで当時の空気を想像しながら読めて楽しかった。 また、内容以上に石川淳による現代語訳の美しさが心に残った。 巻末に三島由紀夫のエッセイも収録されててお得。
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上田秋成の「雨月物語」「春雨物語」を 大胆に意訳したという現代語版。 端麗な語り口にうっとり。 小学生のとき、学校の図書室に 高学年なら読めるだろう口語訳古典シリーズ、 みたいなのが並んでて、借りて読んだことを思い出し。 なんといっても「吉備津の釜」が怖いんだけど、 今回読んで一...
上田秋成の「雨月物語」「春雨物語」を 大胆に意訳したという現代語版。 端麗な語り口にうっとり。 小学生のとき、学校の図書室に 高学年なら読めるだろう口語訳古典シリーズ、 みたいなのが並んでて、借りて読んだことを思い出し。 なんといっても「吉備津の釜」が怖いんだけど、 今回読んで一番グッと来たのは 成仏できない崇徳院の妄念を描いた「白峯」。 それにしても、末尾の解説などによると、 秋成というのはかなり偏屈な芸術家だったようで。 不幸に見舞われ続けて頑なになってしまったせいも あったのかもしれませんが。 晩年、自作を井戸に投じて放棄したとか、 自分自身が見切りをつけた過去作品の話題を持ち出した友人に 絶交を言い渡したりとか……って、 おいおい、怒り過ぎだろ(^_^;)。 ただ、書いている過程が重要なのであって、 完成して時間が経ったら自ら顧みることはなく、 死ぬ前にはサッパリ処分してしまいたい――という気持ちは 理解できます。
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高校の古典の補講の時に、「吉備津の釜」を読みました。忘れられなくて買ったのですが、今読んでも怖いです…。
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江戸怪異譚の白眉。石川淳の現代語訳で。「浅茅が宿」や「吉備津の釜」などは古文の時間などでお馴染みかも。どれも透徹した恐ろしさ!石川淳の「秋成私論」と、三島由紀夫による「解説 雨月物語について」付き。あな、おそろし。
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