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2DKと大自然 の商品レビュー

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2013/12/02

2DKという藪から棒の題名に惹かれて読み始めたら 図星の内容で一気に読みふけることに成った しかし表紙の平面図をフト見るとおかしなことが判明 2DKと言いながら押し入れがないし トイレは狭すぎて入口もないし風呂のドアーは桶に直行だ? まずはプロローグですべてを語っていると思う...

2DKという藪から棒の題名に惹かれて読み始めたら 図星の内容で一気に読みふけることに成った しかし表紙の平面図をフト見るとおかしなことが判明 2DKと言いながら押し入れがないし トイレは狭すぎて入口もないし風呂のドアーは桶に直行だ? まずはプロローグですべてを語っていると思う 冒険には充実した日常の暮らしがなければ不可能だという 絶対条件が提示されている 冒険は何も強靭な体力と精神力に支えられるもので 世俗の匂いのしない勇敢でニヒルな孤独を愛する男の姿ではない 生活に密着したすべてに冒険は可能なはずだ ただ組織や権利に依存していない自主性こそが必要なのだろう 普段の暮らしが冒険の出発点であり最終的な目的地でもある 2DKと同じように地球は全生命の愛しい住居である だからこそ小さな我が家もでっかい自然の重さと同じだ 双方が同じく平穏であってほしいとの切なる願いを この本に託したいと結んでいる 無限の選択肢から何らかの決定と実行 更に他の選択に対して寛容であることを含めて 自分で責任をもつことを冒険という これは「テニヲハ」の選択一つとっても言えることであり お互いに相手を選ぶことも選ばれることも そこに欲張りや責任転嫁や依存心や嘘や秘密を持ち込まない限り 決定的な冒険と発見である 出合ったリスクも喜びも愉しみも参加者で自在にシェアする事こそが 冒険の一歩であり活きることの本質だろう 冒険心と対を成す言葉は依存心だと思う 時空間で言えば 今に活きるか過去にしがみついて生き延びるかだ 先導者の役目は上下の関係にあらずして対等であり 相手の状況に合わせた環境を用意することだろう その上で自分の選んだ答えを唯一とするわけではないが 差し迫った状況で手を取り半ば強制的に一体となるべきときもある その判断を利己的な利害によるか相対的な愛によるかが問題なのであって ルールや常識の善悪観で条件や規制を付けて支配するべきものではない 相対を基本においた愛で出来る限り本人の決断を待ちながら その喜びを加味してそれなりに変化する環境を提供し続けていくことが お互いのために必要なのだと思う この本で出合って言葉: 「日常は取るに足らないものとして意識の中から葬り去られ、物欲や虚栄心の方が独り歩きをする。 日常を大切にする気持ちは自分を大切にする心だと考える。自身の個性を広め、深め、自分らしい生き方や、オリジナリティーに富んだ夢を育てる。一人ひとりがどれだけ活き活きと自身を伸ばして生きていくかを問いたい。」 「持ちすぎてしまった既成概念を捨て、頭を柔らかくすることこそ遊びの極意」 少し気になったのは 「プロだのアマだのというのは、高いレベルの話で、・・・」 冒険にレベルがあるのだろうか? 冒険と社会的価値観の関係をどうとらえるかが 人生にとって大きま分岐点になるように思うのだけれども

Posted byブクログ