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もう一つのゲルニカの木 の商品レビュー

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2009/10/04

1930年代のスペイン。通りの家々の壁で少年達がペロタをしているのに、何故か親しみを覚える。 主人公サンティが、バスクとスペインの両方を大地として根を張っている人間だという印象を受ける。理解できるような、できないような。彼にとって、バスクはスペインに内包されているのか、スペインを...

1930年代のスペイン。通りの家々の壁で少年達がペロタをしているのに、何故か親しみを覚える。 主人公サンティが、バスクとスペインの両方を大地として根を張っている人間だという印象を受ける。理解できるような、できないような。彼にとって、バスクはスペインに内包されているのか、スペインを内包しているのか、或いはそのどちらでもなく二つは(彼の中で)独立しているのか。でも、彼のナショナリズム(と呼んでいいのだろうか)は非常に強固なものだと思う。彼の妹は、それを確立するのには幼すぎたのか。

Posted byブクログ