銀の匙 の商品レビュー
身寄りのない伯母さんが一緒に住むようになり,僕と遊んでくれる.理知的というより,普通の人.そういう人.多くの書評に「子供の目線で見えることを大人の筆力で取り出した」という趣旨のことが書いてあるけれど,なるほど,大人は目的意識を持ちすぎていて,何かに「役立つ」かどうかばかりで見てし...
身寄りのない伯母さんが一緒に住むようになり,僕と遊んでくれる.理知的というより,普通の人.そういう人.多くの書評に「子供の目線で見えることを大人の筆力で取り出した」という趣旨のことが書いてあるけれど,なるほど,大人は目的意識を持ちすぎていて,何かに「役立つ」かどうかばかりで見てしまうのか.養老孟司さんが身体性を重視するが,漱石が激賞したというのは,そういうことか
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幼少期の感情がストレートに表現されている。 家族、友達、学校の先生に対する気持ちや、恋愛感情など、鮮やかな描写が印象的。 名作と言われる所以がよく分かった。
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繊細な感性と豊かな感情があふれていた。 お国さんやお蕙ちゃんとの交流も、まだ幼い心の震えが伝わってくるようだった。 特に、伯母さんと再会した場面では、涙がとまらなかった。 なんとも切ない。 明治・大正に書かれた作品なので、馴染みのない事物もあったけれど、古き日本の景色を垣間見れ...
繊細な感性と豊かな感情があふれていた。 お国さんやお蕙ちゃんとの交流も、まだ幼い心の震えが伝わってくるようだった。 特に、伯母さんと再会した場面では、涙がとまらなかった。 なんとも切ない。 明治・大正に書かれた作品なので、馴染みのない事物もあったけれど、古き日本の景色を垣間見れた思いがする。 切なくも温かい。 懐かしい気分になった。
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請求記号:ナカカ 資料番号:010397776 子供の体験した子供の世界を、あざやかに描いた作品。
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