物語フランス革命史(1) の商品レビュー

G.ルノートル,A.カストロ【著】,山本有幸【訳】

2022/01/01

新しい誰も見たことのない希望に満ちた未来を築くためにはじまったはずの、少なくともそのような信念を抱いていた人たちは何人かはいたはずのフランス革命が、なぜ愚行と虐殺を重ねることになってしまったのか？
なぜ蛮行を繰り返すことが目的となってしまったのか？

9月虐殺で実際に手を下したのは150名ほどだったのか。
18世紀を生きていた人より、20世紀を生きていた人は賢かったと言えないし、21世紀の現在もあまり変わりがない。

ともかく、権力をあっちからこっちに置き換えるだけでは、よい世界を作ることは不可能だということはわかっている。

2018/06/10

　フランス革命を、体系的にというよりは残っている資料の中からエピソードを抜き出してそれぞれに細かく描写している。だからフランスの歴史偉あまり詳しくない人にとっては親切な本ではないし、馴染みがないのならばあらかじめフランス革命の入門書でも読んでからこの本に取り掛かる方が良いだろう。