「型」日本の秘密兵器 の商品レビュー
1991年に発行された本で、32年もたっているが「型」が日本社会で生きていく上で重要なのは変わらない。 日本人の思考様式や行動様式のなかで、一つもしくは複数の「カタ」が直接影響していない領域はほとんどないだろうと、著者は述べている。 「型」のほとんどは、何世紀...
1991年に発行された本で、32年もたっているが「型」が日本社会で生きていく上で重要なのは変わらない。 日本人の思考様式や行動様式のなかで、一つもしくは複数の「カタ」が直接影響していない領域はほとんどないだろうと、著者は述べている。 「型」のほとんどは、何世紀もかけて定着してきて、ついには「型」に正しく従うことが道徳になったと指摘している。 明治維新以降の日本、そして太平洋戦争後の日本を見ると、「型」があったからこそ、発展したり復興した麺は大きい。 著者は「型」によって導かれた今日の日本として、バランス、型、秩序、品位に対する高度に発達した感覚や、精密さや正確さに対する本能的な感覚と欲求などを特徴として上げている。 日本人が好む影のマネジメントに関しては2023年になっても変わらないなあと思った。 朝廷が始めた「院政」だが、様々な分野のリーダーたちは、舞台裏から支配し続けると指摘している。 自民党の安倍派に影響力を持つ放言老人、自民党参議院に影響力を持つと言われる人など、もう引退したはずなのに権力にしがみつく「老害の中の老害」。 今日の日本で行われている院政システムの大きな弱点は、状況を迅速に分析して素早く対応することに対して役立たないことと特定の問題に力を集中できないことであると指摘している。 この点に関しては、2023年になっても現状維持のままだ。 これから「型」を維持するにしても時代に合わせて変えていくにしても、相当なエネルギーが必要だ。
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