驚愕の曠野 の商品レビュー
一気に読まなくてはい…
一気に読まなくてはいけない。わからなくなるから。死と甦りが何度も繰り返され、その度に人は魔物と化していく。全てを語らない、明かさないが、不思議に「そういうことなのか」と思ってしまう。何度も読んで頂きたい。
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実験的最高傑作。物語…
実験的最高傑作。物語は語り手をも飲み込む。絶え間ない輪廻転生の渦、時空を超えて繰り広げられる永遠の円環構造。時に驚愕の曠野は読者の存在をも危うくする。読み終わったとき茫然自失とします。
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筒井康隆の最高傑作。…
筒井康隆の最高傑作。紙面を見事に使って、古びてぼろぼろになった本を表現しています。
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見出されては失われ、失われては見出される〈書物〉―。語る者は語られる者となり、書く者は書かれる者となって、時空間を遥かに超えて行く〈果てしない物語世界〉―。新しい“小説空間”の誕生を告げた会心作。(アマゾン紹介文) 悪夢じみた世界の断片を淡々と見せつけられる。 読者としては物語...
見出されては失われ、失われては見出される〈書物〉―。語る者は語られる者となり、書く者は書かれる者となって、時空間を遥かに超えて行く〈果てしない物語世界〉―。新しい“小説空間”の誕生を告げた会心作。(アマゾン紹介文) 悪夢じみた世界の断片を淡々と見せつけられる。 読者としては物語の世界の理屈は公開されるべきだと思っていたけれど、この小説に関しては仄めかされている程度で十分だと思えた。
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好きすぎて、毎年年末に再読してる。 既に買ってから30年くらい経っていて、いい塩梅に本が黄変劣化してきた。この本くらい、風化が魅力になる本があるだろうか。 魔物と人が共にいる荒んだ世界。暗い螺旋階段を下って闇に呑まれていくように、物語の中も外も、全ての境界が曖昧になる。
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旅の途中で道連れになる男たち。気を抜けば殺される地獄のような世界。そんな物語を読んでいるおねえさんと子供たち。しかしそれは物語の外なのか中なのか―― 前世・現世・来世を体系的に描いた物語、かな?物語が物語に集約されていく感じはすごくおもしろかったが、やはり筒井さんは肌に合わ...
旅の途中で道連れになる男たち。気を抜けば殺される地獄のような世界。そんな物語を読んでいるおねえさんと子供たち。しかしそれは物語の外なのか中なのか―― 前世・現世・来世を体系的に描いた物語、かな?物語が物語に集約されていく感じはすごくおもしろかったが、やはり筒井さんは肌に合わないよう。以前読んだことがある彼の作品は「ヘル」だけなのでなんとなく「筒井康隆=地獄」のイメージができあがってしまったな……。次は毛色の違うものを読んでみたい。
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罪悪感という感情は人間と動物を分ける大きな要素ではあるまいか。地獄においては我々が信じている人間らしさなどというものは邪魔になる。ただ生きていくために全ての感情は移ろい変わっていく。
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単行本版で読みました。子どもたちに読み聞かせをしているらしい女性の導入の後、唐突に第332巻から始まるファンタジー物語。物語の中で、登場人物がまた物語を読み始め…融合していく読み手の世界と物語世界。ストーリーの全貌、世界の全貌は、次第に明らかになっていきます。メタ・フィクションに...
単行本版で読みました。子どもたちに読み聞かせをしているらしい女性の導入の後、唐突に第332巻から始まるファンタジー物語。物語の中で、登場人物がまた物語を読み始め…融合していく読み手の世界と物語世界。ストーリーの全貌、世界の全貌は、次第に明らかになっていきます。メタ・フィクションに限りない実在性を持たせた野心作。
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