世相観察・女と男の最前線 の商品レビュー
1990年ころになされた対談集。井上章一、上野千鶴子、鷲田清一などなど。読んでいると、30年近く前のこととは思えない。「オバタリアン」とか「ぬれ落ち葉」とか、そういうことばは今でもつかうような気がするけれど、それは私が古いだけだろうか。「LGBT」ということばはないけれど、それと...
1990年ころになされた対談集。井上章一、上野千鶴子、鷲田清一などなど。読んでいると、30年近く前のこととは思えない。「オバタリアン」とか「ぬれ落ち葉」とか、そういうことばは今でもつかうような気がするけれど、それは私が古いだけだろうか。「LGBT」ということばはないけれど、それと似たような発想の話はされていたと思う。やはり、梅棹先生が50年先を見越して話していたということか。この30年で大きく変わったのは、固定電話からケータイ、そしてスマホにいたるものだろう。ここでの技術革新には思いがおよばなかったかもしれないが、しかし、家族といっしょにいても、個人個人が外とつながっているというような状況をテーマに話されているから、やはり先が見えていたのかもしれない。いやあ、いつ読んでもおもしろい。
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性別やイエから解放され個人へ。孤独は本来さみしいものではない。でも過渡期にはくるしかもね。個人が確立させるようになれば百花繚乱、面白くなる。こんな梅棹さんからのエールが聞こえるようです。
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