1,800円以上の注文で送料無料

アポリネール 動物詩集 の商品レビュー

4.5

2件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/06/21

『アポリネール動物詩集』 窪田般彌(くぼたはんや)訳 山本容子 絵 アポリネール(1880~1918)フランスの詩人・小説家・評論家。現代詩の始祖といわれる。 わが国には、堀口大學の訳詩集『月下の一群』(1925年)によって初めて紹介された。 窪田般彌(1926年東京都生まれ...

『アポリネール動物詩集』 窪田般彌(くぼたはんや)訳 山本容子 絵 アポリネール(1880~1918)フランスの詩人・小説家・評論家。現代詩の始祖といわれる。 わが国には、堀口大學の訳詩集『月下の一群』(1925年)によって初めて紹介された。 窪田般彌(1926年東京都生まれ)詩人・評論家。 詩集『圓環話法』『西方の短歌』、評論『日本の象徴詩人』『詩と象徴』など。 山本容子(1952年埼玉県生まれ)版画家。 画集『PRINTS 』『ILLUSTRATIONS』『Lの贈り物』など。著者に『ルーカス・クラナッハの飼い主は旅行が好き』など。装幀・挿画も多数。 【解説】この本は、アポリネールが1911年に発表した『動物詩集』の中から10編の詩を選び、絵本にしたものです。このうち初めの6編には、フランスの作曲家プーランクが曲をつけています。  別売のCD『動物詩集』(東芝EMI)に、プーランクの曲とともに、シャンソン歌手 田中朗さんの歌と語りが収められています。あわせてお楽しみください。 涼しげな水色をベースとした山本容子さんの版画家の表紙が目を惹きます。夏になると、棚に飾ったりしています。 『動物詩集』ということで、らくだ、チベットのやぎ、いなご、いるか、ぞりがに、こい、へび、ねこ、くらげ、はとの10匹の生き物の詩に、山本容子さんの版画が贅沢に添えられています。素敵な大人の絵本ですね。詩には、先にご紹介した通り、シャンソンのメロディがついているものもあるようです。CDは持っていませんが、海の穏やかな波を思わせる様な、ゆったりとした曲なのかしらと想像します。(聴いたことがないので、あくまで想像です。笑) 10編の中から、一つご紹介しますね。 『ねこ』 ぼくは家に持ちたい、 分別のある女房一人と、 書物のあいだを通りぬける小ねこ一ぴき、 それにかれらなしには生きてはいけない いつもそばにいてくれる友達数人。 品のある、おしゃまな猫さんの版画家が添えられています。 フランスのエスプリの効いた詩と、色彩も愉しい版画を一冊で同時に愉しめる、詩集・画集の大人の絵本です♪

Posted byブクログ

2011/02/28

この詩集は「ため息」だ。 色々な感情(羨望、歓喜、不安、悲観など)を動物に乗せふと吐く、10のため息。その正直さがとても真っ直ぐに思える。 そして山本容子の絵は、ため息にドロップのような甘い香りを与えてくれる。 だから一篇一篇の甘さも異なり、見ていてとっても楽しい。 どれも好...

この詩集は「ため息」だ。 色々な感情(羨望、歓喜、不安、悲観など)を動物に乗せふと吐く、10のため息。その正直さがとても真っ直ぐに思える。 そして山本容子の絵は、ため息にドロップのような甘い香りを与えてくれる。 だから一篇一篇の甘さも異なり、見ていてとっても楽しい。 どれも好きだが特に「くらげ」「ざりがに」「はと」がいい。 二人で後ろに歩いてもいいんだね、わたしもくらげになりたいよ。

Posted byブクログ