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貧困旅行記 の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2023/02/07

猫町紀行なんかは、中学校あたりの国語の教科書に載せて欲しい。誰もが一度は味わったと思う不思議な体験が、見事に文章化

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2018/12/05

若き日の九州への蒸発行。養老鉱泉の宿の、ミシミシきしむ階段とかしいだ畳。親子三人、ヤドカリを放しにいった外房の大原。薄紫色の夕映えのなか、ちらりとその姿をかいま見せ、幻のように消えてしまった旧甲州街道犬目宿。山ずまいへの断ちがたい憧れを胸に訪ねた山梨の秋山村…。ふらり、村里や宿場...

若き日の九州への蒸発行。養老鉱泉の宿の、ミシミシきしむ階段とかしいだ畳。親子三人、ヤドカリを放しにいった外房の大原。薄紫色の夕映えのなか、ちらりとその姿をかいま見せ、幻のように消えてしまった旧甲州街道犬目宿。山ずまいへの断ちがたい憧れを胸に訪ねた山梨の秋山村…。ふらり、村里や宿場、鄙びた漁村や温泉宿に足をのばせば、身も心も解き放たれ、平らかな思いに満たされる。「つげ式」旅行術の深奥を明かす、紀行13篇。(アマゾン紹介文) 初めてのつげ義春さんの著作。なんて、あまり身構えてもいないのですが。 常々顔を出す逃避癖というか隠居癖にはいくばくかの共感を覚えつつ、著者の方ほどにも達せられないなぁというのが正直な感想です。 「また同じ四国に「落し宿」もあったらしいことを宮本常一は書いている」(P129)

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2024/06/10

5年ぶりの再読。 昭和の雰囲気に浸りたくて、昔ながらの純喫茶に通いながら少しづつ読み進めました。 前読んだときより旅した場所が増え、年齢も重ねたからか、作品に、作者にぐっと親しみを感じました。 これから何年かおきに読み返していくのが楽しみです。 2024年6月 どこか旅に...

5年ぶりの再読。 昭和の雰囲気に浸りたくて、昔ながらの純喫茶に通いながら少しづつ読み進めました。 前読んだときより旅した場所が増え、年齢も重ねたからか、作品に、作者にぐっと親しみを感じました。 これから何年かおきに読み返していくのが楽しみです。 2024年6月 どこか旅に出たい〜気持ちが高まり、5年ちょっとぶりに再読。今回はするすると2日で読み終わり。 自分も子連れ旅行をするようになり、妻やこどもの目線からもつげさんの旅を眺めるようになった。 秋山村の旅はなぜか知っているような、一緒について歩いているような不思議な感覚でした。

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2011/06/11

最近旅に興味があるので先人の旅を真似てみようと思いこれを借りたのだが、自分の思い描く貧困旅行とは似ても似つかぬものだった。最初の蒸発旅日記では旅先でのストリッパーとの一夜などの描写もありわくわくしながら読むことができたが、後半に進むにつれて個人的にはイメージのしづらい描写になって...

最近旅に興味があるので先人の旅を真似てみようと思いこれを借りたのだが、自分の思い描く貧困旅行とは似ても似つかぬものだった。最初の蒸発旅日記では旅先でのストリッパーとの一夜などの描写もありわくわくしながら読むことができたが、後半に進むにつれて個人的にはイメージのしづらい描写になっていたのが残念であった。

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2009/10/04

作者は漫画家であり、竹中直人主演監督映画「無能の人」原作者。こんな旅館泊まれるの?というような写真が載っていたり、よくこんな所みつけたなぁという旅行記。片仮名の他、人名、地名を覚えるのが非常に苦手な私。もっと地理感があって、地名を覚えたら、何倍も楽しく読めそう。作者のやる気のない...

作者は漫画家であり、竹中直人主演監督映画「無能の人」原作者。こんな旅館泊まれるの?というような写真が載っていたり、よくこんな所みつけたなぁという旅行記。片仮名の他、人名、地名を覚えるのが非常に苦手な私。もっと地理感があって、地名を覚えたら、何倍も楽しく読めそう。作者のやる気のないような虚脱感が好きです。

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2009/10/04

旅行記というものを初めて読んだ。タイトルに貧困とあるが、貧乏な旅行の記録ではない。 常に隠棲を夢想してはいるのだが、常に家族や金といった現世を捨て切ることができない、筆者の悲しいけど滑稽でもある旅行の記録である。貧しさとか寂しさとかに、敢えて浸る気持ちとそれで得られる妙な安心感。...

旅行記というものを初めて読んだ。タイトルに貧困とあるが、貧乏な旅行の記録ではない。 常に隠棲を夢想してはいるのだが、常に家族や金といった現世を捨て切ることができない、筆者の悲しいけど滑稽でもある旅行の記録である。貧しさとか寂しさとかに、敢えて浸る気持ちとそれで得られる妙な安心感。結局妄想とか現実逃避とか言われるんだけど・・・そんな旅行の記録です。

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