微光のなかの宇宙 の商品レビュー
著者による画家や美術…
著者による画家や美術に対する文。密教美術や空海、八大山人、ゴッホなど。
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司馬遼太郎さんが美術記者を4年やっていたとは知らなかった。 美術記者としての役目を終えることで、嵌まり込んだ美術理論から自由になったという司馬さん。 知識と感性の結晶のような、愛にあふれた美術批評で、のめり込むように読んだ。 もしかすると「批評」とは言い切れないのかもしれないけど...
司馬遼太郎さんが美術記者を4年やっていたとは知らなかった。 美術記者としての役目を終えることで、嵌まり込んだ美術理論から自由になったという司馬さん。 知識と感性の結晶のような、愛にあふれた美術批評で、のめり込むように読んだ。 もしかすると「批評」とは言い切れないのかもしれないけど、美術を楽しむ視点を増やしてくれるという点で本当に素晴らしい。
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密教美術の評は、『空海の風景』のいい復習になった。 ゴッホ評を、司馬遼太郎の文章で読めたことは嬉しい。
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昨今、「ゴッホよりピカソよりラッセンが好き~」と叫ぶ芸人がいる。わたしはどりらかというろピカソが好きかな(笑 それにしても、ゴッポの不幸は半端ない、今でいうコミュニケーション障害なのだろおもう。その不幸を糧にして死後、絵が売れるわけだが、生活を援助していた弟は兄の絵の価値が分か...
昨今、「ゴッホよりピカソよりラッセンが好き~」と叫ぶ芸人がいる。わたしはどりらかというろピカソが好きかな(笑 それにしても、ゴッポの不幸は半端ない、今でいうコミュニケーション障害なのだろおもう。その不幸を糧にして死後、絵が売れるわけだが、生活を援助していた弟は兄の絵の価値が分からずに二束三文で絵を手放している。なんと弟は画商なのだそうだ、画商の弟もその価値を見抜けない、そんな絵がなぜに有名になるのかこの業界の七不思議である。 そういえば、精神的な疾患を持つムンクの有名な絵は薄気味悪いだけで、そこに価値を感じることができないのはわたしだけ、ものめずらしい画家の経歴も含めて、投機の対象なのではなか・・・なんてね。
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「ゴッホの天才性『日本というのはかれにとって、浮世絵からの触発でかれ自身が創造した何かのイメージをあらわす術語であるようだった。』」
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名著だと思う。 多分100年、200年後も、この著書の名前は形は変われど残っているのだろう。 文明批評というジャンルを、一般庶民にも分かる形で提示してくれたのは、 司馬遼太郎しかあり得ないと、私は思っている。必読の価値有り!
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密教の成り立ちはこの本で初めて知った。簡潔な文章で読みやすい。 ゴッホなど過去の芸術家についても、須田剋太などの友人の芸術家についても、まず人としてどのような性格を持ち、いかにして作品を生み出すに至ったかという事を、そこまで言いきっていいのか?というくらいに熱心に考察をしながら語...
密教の成り立ちはこの本で初めて知った。簡潔な文章で読みやすい。 ゴッホなど過去の芸術家についても、須田剋太などの友人の芸術家についても、まず人としてどのような性格を持ち、いかにして作品を生み出すに至ったかという事を、そこまで言いきっていいのか?というくらいに熱心に考察をしながら語っている。 なんというか、とにかくアウトサイダーな天才が好きなんだなあ、と・・・
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司馬先生の美術評論集。この本が空海と密教について触れていたことが、自分の人生にはささやかで大きな岐路だった。
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