バブルの物語 の商品レビュー
バブル期に特有の特徴をさまざまな事例を挙げる中で描き出している。投資に関わる人にとってはバブルの熱狂から身を守るための初級指南書になるだろう。ただし内容的にはそれ程詳しくないので、もう少し勉強するには違う本に手を伸ばす必要があるだろう。
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3ゼミでも、4ゼミでも議論になったバブルについての本です。 バブルは、実際の需給関係ではなく、価格の上昇が投機を呼び込み、投機がさらに投機が誘って、どんどん価格がつり上がっていく状態で、歴史のなかで、何度も繰り返されてきました。 そしてやがてかならず崩壊してきたとガルブレイス...
3ゼミでも、4ゼミでも議論になったバブルについての本です。 バブルは、実際の需給関係ではなく、価格の上昇が投機を呼び込み、投機がさらに投機が誘って、どんどん価格がつり上がっていく状態で、歴史のなかで、何度も繰り返されてきました。 そしてやがてかならず崩壊してきたとガルブレイスは説いています。 ガルブレイスがバブルを防ぐ処方箋のひとつとして、もっと疑うことだと書いています。 自分は絶対にバブルなんかに踊らされないと考えている人にこそ読んでもらいたい一冊です。
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歴史は繰り返すというか・・・。 もし,著者が生きていたら,現状をどんな風に書いていただろうか。 素人な私でも読めました。
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人がいかにユーフォリア(陶酔的熱病)に繰り返し犯されてきたか。またバブルの後の、企業・経済・社会の広範囲における悪影響。またその前には必ず一部の集団の意図が存在したこと。 具体的事例が中心なので、読み物的感覚で楽しめる。
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今までの金融界を混沌の渦に陥れてきた権化は投機である。そしてこれからも。経済学者のガルブレイス氏が過去の歴史を振り返りながら、投機が導く結果を興味深く説いている。オランダのチューリップ投機に始まり、1989年共産主義崩壊に至るまで、そしてこの本が書かれたのは1991年なのだが、日...
今までの金融界を混沌の渦に陥れてきた権化は投機である。そしてこれからも。経済学者のガルブレイス氏が過去の歴史を振り返りながら、投機が導く結果を興味深く説いている。オランダのチューリップ投機に始まり、1989年共産主義崩壊に至るまで、そしてこの本が書かれたのは1991年なのだが、日本のバブル崩壊についても触れている。金融に関しては楽観的な視点は排除しろ、高度な懐疑主義である必要がある、と歴史から学ぶべき知恵を推している。また、巨大な富と知性は全くの無関係であるとも言っている。150ページ余りとボリュームは決して多くないが、内容は非常に興味深く、納得させられる一冊となっている。サブプライムに沸く昨今にはどんな天才が出てくるだろうか。現状を考えてながら読むと、またおもしろい。
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投機の行き過ぎとその結果の歴史そのものに興味をもつには十分の理由がある。大衆的狂気のドラマは、特にそれを離れた立場から見る場合、とても面白い。それぞれの投機のエピソードがいつも決まって同じような形で終わるということを知ったとき、それ見たことかといった満足感に打たれる。
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