チェルノブイリ報告 の商品レビュー
数多くのチェルノブイ…
数多くのチェルノブイリ体験者、周辺住民、医師看護婦など取材し証言を集めている。放射能とは汚染とは、具体的にどういうものなのか。農業、食物、症状など生活レベルで理解できる。隠蔽された甚大な被害の現実。
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チェルノブイルの原発…
チェルノブイルの原発事故での実情がわかる本。『立ち入り禁止区域を決定することで、それ以外は安全と看做されることの危険性を感じる』などなど、危機管理についても学ぶことができる。原発事故や、公害についての安全性、問題について考えさせられる本。
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チェルノブイリ原発事故後に、実際に現地に行って取材された内容が、その取材の時系列に沿って書かれている。 放射能によるその後の影響と、子供を1つの柱に据えた事実が書かれている。 自分の予想をはるかに超えて、その影響が存在し、子供の人生を狂わせるだけでなく、終わらせてしまうことに衝撃...
チェルノブイリ原発事故後に、実際に現地に行って取材された内容が、その取材の時系列に沿って書かれている。 放射能によるその後の影響と、子供を1つの柱に据えた事実が書かれている。 自分の予想をはるかに超えて、その影響が存在し、子供の人生を狂わせるだけでなく、終わらせてしまうことに衝撃を受けた。 放射能による影響だけでなく、ソ連による国を挙げた隠蔽と誤報の発信も驚かされたが、原子力や放射能のことを、結局のところ誰も把握することが出来ていなかったと感じた。 この事実は事故から30年以上たった我々が生きる世界も同じなのではないかと考えると、背筋が凍る思いがする。
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一時期、チェルノブイリを調べていたことがあった。 ドキュメンタリーを数個みて、この本を読むとさらに理解が深まる。 事故から数年後の被爆地域の様子。 東北大震災の福島周辺でも同じようなことが起きているのだろうか・・・ 原子力が危険だが風力や火力に比べて安上がりなのである。 だからと...
一時期、チェルノブイリを調べていたことがあった。 ドキュメンタリーを数個みて、この本を読むとさらに理解が深まる。 事故から数年後の被爆地域の様子。 東北大震災の福島周辺でも同じようなことが起きているのだろうか・・・ 原子力が危険だが風力や火力に比べて安上がりなのである。 だからといってしょうがないと済ませることができる問題なのかどうか。
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本書は、写真家でもある著者が、チェルノブイリの原発事故の被害を確認するため現地を訪問し、その内容をルポルタージュの形でまとめたものである。訪問した時期に分けて次の四章からなる。 第一章: 1987年、事故から約一年半後にオーストリアとドイツを訪問し、ホットスポットや住民の不安に...
本書は、写真家でもある著者が、チェルノブイリの原発事故の被害を確認するため現地を訪問し、その内容をルポルタージュの形でまとめたものである。訪問した時期に分けて次の四章からなる。 第一章: 1987年、事故から約一年半後にオーストリアとドイツを訪問し、ホットスポットや住民の不安について取材をレポート 第二章: 1989年、事故から約三年後、チェルノブイリ原発および疎開された村であるプリピャチやナロジチを訪問し、事故に関わった人々、いまだ原発で働く人々、無許可で村に戻ってきた人々を取材したレポート 第三章: 前回から約一年半後のチェルノブイリへの再訪。またロシア共和国内のホットスポット地域であるブリャンスク地方そしてベラルーシの汚染地帯ゴメリ州、モギリョフ州にも訪問してその地の人々を取材 第四章: 1991年冬のチェルノブイリ再々訪 第四章に統計データを聞かされる場面がある。「ソ連邦全体では、5000万の人が影響を受けました。80万人が除染作業に関係し、このうち8000万人が死亡しました。7500人が身体障害者になりました。この500万人については、正確なデータをもっていません。国はデータを集めても、それを公表しないからです。先ほどあげた数字は、1990年6月に開かれたチェルノブイリ同盟の第一回大会で、発表されたものです。その会合では死亡者は7000人となっていましたが、現在の予想数として先ほどの数字を挙げたわけです。 原発の職員について言いますと、1500人が除染作業に参加しましたが、115人が死亡し、400人以上が障害を持つようになりました。この障害者数はもっと上昇しています。86年には18人が放射能によって死亡し、二人が自殺しました。87年には約15人が死亡しました。89年では25人以上が死にました。90年では40人以上です。これらの人々の主な死因は心臓病で、腫瘍も増えています。ほとんどの人が35-45歳の間に死亡しています。」 さらに心配されるのは、子供たちへの影響である。甲状腺障害、白血病、などの割合が上昇し、体が弱い子も多くなっているということが報告されている。 著者は、2015年のノーベル文学賞を受賞したスベトラーナ・アレクシェービッチの『チェルノブイリの祈り 』の解説も担当し、その中で同書を「人生の中で出会ったもっとも大切な書物のひとつ」と評した。そして「私が書物というものに対して理解しているものをはるかに圧倒して超えてしまっている」と書いた。自らの言葉を「事実の羅列にすぎない」とまで言わしめた。広河さんは、この自著のことを頭に置いていたのかもしれないが、事実の羅列であったとしても、実際に現地に赴き当事者からの話をその耳で聞き、事故の状況をその目で見たレポートは相応の重みをもつ。 また本書を読んで、スベトラーナ・アレクシェービッチ が独白を中心としたドキュメンタリの形を取った理由も見えてくるように思う。被災者の側に立つ場合、その表現形式として必然的に『チェルノブイリの祈り』で選択せざるをえなかったのだと。それが彼女が辿り着いた結論であると。 『チェルノブイリの祈り――未来の物語』のレビュー http://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4006032250
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【コメント】 本書は「原発災害が、施しようがなく途方も無い 被害をあたえる」ということを知らせている。 *** 資料的価値/その後何が起きたのか(社会的に) 健康被害についての惨状は勿論だが、 当時の東ヨーロッパやウクライナ周辺でおきた 庶民の反応や、ソ連政府の庶民にたいする仕...
【コメント】 本書は「原発災害が、施しようがなく途方も無い 被害をあたえる」ということを知らせている。 *** 資料的価値/その後何が起きたのか(社会的に) 健康被害についての惨状は勿論だが、 当時の東ヨーロッパやウクライナ周辺でおきた 庶民の反応や、ソ連政府の庶民にたいする仕打ち など知ることができて興味ぶかかった。 --- 農家は自分たちの分だけ安全なものをとりおき、 役人たちは保身に走って無責任な対応をする。 そして、各国からの災害への援助は関係ない ところにまわり、必要な被災者に届かない。。。 など。 --- *** 著者の主張/残念なところ 著者は、低レベル放射線でも白血病や虚弱体質になる などの意見を述べているが、何をもって低レベルなの か分からない。本書では、会話のなかで出てきた数字 は羅列しているだけで、説明がないからだ。 因みに日本では、除染等業務従事者特別マニュアル をみると体調を崩す状況はとても低レベル放射線と はいえない。。。 【内容】 チェルノブイリ原発事故(1984)の影響で、健康被害 に苦しむ人々にフォーカスしたドキュメンタリー。 オーストリア、ドイツ、ウクライナ共和国、 白ロシア共和国、ロシア共和国に足を運び 原発被害はどのようなものだったのか、 健康被害、環境への影響、食べ物の汚染など の状況や現地の人の声を伝えている。
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難しいこと一切なし。一日で読める良書である。 原発取材で有名なジャーナリストが86年の原発事故から91年まで、5年間に3回現地で取材。西側ドイツやウィーンにも行き、各地の様子を取材した。一言で言えば、放射能物質にはなす術はない。ないけれども、それでも戦っていかないといけない。人...
難しいこと一切なし。一日で読める良書である。 原発取材で有名なジャーナリストが86年の原発事故から91年まで、5年間に3回現地で取材。西側ドイツやウィーンにも行き、各地の様子を取材した。一言で言えば、放射能物質にはなす術はない。ないけれども、それでも戦っていかないといけない。人間にとって、まったく未知の世界であるけれども、もう事故も起こってしまったし、なんとかできることをしていくしかないってこと。 ちなみにフクシマは、はっきりいって誰も何が起こってるかわからない状態なので(冷温停止とか、いまどき信じてる人間がいるのか?)、チェルノブイリよりまだ悪いだろう。 86年から数年で、各地の住民(30キロ圏内居住禁止地区以外のあらゆる地域、特に白ロシアとウクライナの一部)に起こる健康被害が無視できないほどのレベルまで達したこと、つまり、普通の人や医療関係者が明らかにおかしいという認識を持つに至ったことは、日本の今後数年の状況を見ていく上でとても重要だと思う。淡々と記述しているけれどもあまりに悲惨な状況で、決して終わらない戦争のようなものかなと思う。 人に起きている異変はもちろんだけれども、事故後すぐに、79年のスリーマイル、86年のチェルノブイリで動物や植物の奇形や巨大化など共通した現象が見られたそうだ。2011年のフクシマでも、関東各地で発見された奇形植物・・・こんなのYOUTUBEでいくらでも見られるけど、そりゃ恐ろしくもなります。単に学術的に研究発表されてないからと言って、放射能の影響じゃないとは言い切れない。ていうか私はそう思ってるけど。 原発も核兵器もない世界が実現するかどうか、わからないけど自分なりに努力するしかないと思った。なんだかなあ・・・
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20年以上前・・・チェルノブイリで起こった事故。 これは広河隆一氏 による現地レポート書。 今これを読むのは、私自身が福島での事故を「忘れない」ようにするため、です。 汚染状況はもちろん、政府の発表から・・・ああ、ソ連も日本も 政府がやることは全く同じなんだな、とやるせなくな...
20年以上前・・・チェルノブイリで起こった事故。 これは広河隆一氏 による現地レポート書。 今これを読むのは、私自身が福島での事故を「忘れない」ようにするため、です。 汚染状況はもちろん、政府の発表から・・・ああ、ソ連も日本も 政府がやることは全く同じなんだな、とやるせなくなります。 そして、ここにかかれている「事故から数年後」は、確実に日本にも (というかそれ以上のことが起こるのかもしれませんが)起こるのだろうと。 そしてそれは「口外」「禁句」となってしまう類のものになってしまうのでしょうか?
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※このレビューにはネタバレを含みます
1991年出版。 チェルノブイリ原発事故から5年後。 政府は安全を強調して事実を隠蔽し、常に事実が漏れ出してから追認する。そのため避難が遅れて子供たちが大量に被曝した。被曝者が病死しても放射能との関連性を認めない。放射能恐怖症という概念を創り出し、被害者をカルトやクレーマー扱いして沈黙させる。汚染地域の住民は経済的支援が受けられないために避難できず、被曝しながら生活を続ける。避難した先で、放射能に汚染されているからと差別を受ける… まったく今の日本を見ているようです。残念ながら我々はここから何も学ばなかったのか…。
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最初にこの本が現在絶版になっている事実を知って、唖然としてしまいました。四の五の言いません。今だからこそ、読んでほしい文献のひとつです。 いま、福島の原発事故がレベル7というチェルノブイリクラスの災害になってしまったからこそこの本を読みたくなって手にとって見ました。現在、この...
最初にこの本が現在絶版になっている事実を知って、唖然としてしまいました。四の五の言いません。今だからこそ、読んでほしい文献のひとつです。 いま、福島の原発事故がレベル7というチェルノブイリクラスの災害になってしまったからこそこの本を読みたくなって手にとって見ました。現在、この本は絶版だそうですね。非常に嘆かわしいことですが、ぜひ、再販を強く希望します。いま、原発事故で国が公開している情報を僕はまったく信用していませんので、こういうものから類推するしかないのですので。(こうならないことはもちろん祈っていますけれど…。) チェルノブイリ原発事故と現地に住んでいる人々の様子をレポートする筆者のまなざしが切ないです。ここに記されている住民たちの血を吐くような魂の叫び、いまはどうなっているかはわかりませんけれど、この本が書かれたときは子供の甲状腺の異常が極めて多かったそうです。そして、この本を読んでいて一番恐ろしかったのは汚染地域の家畜の肉と、背のほかの地域で生産した家畜の肉を混ぜ合わせて販売してた、という事実でした。この事実には言葉もありませんでした。 あの国で汚染されたものを口にしているのはその地域で暮らしていた人はもちろん、広範囲にわたって、こういうことがあったという事実に慄然とする思いが致しました。自分の住んでいる生まれ故郷が二度と住めないくらい汚染されていて、それでも、自分の意思でそこに戻ってきてジャガイモやトマトを育てて消費している人たちの写真が掲載されているんですけれど、読んでいて、また写真を見てて、胸が本当に詰まりました。 福島の原発事故の被害がチェルノブイリのレベルにまで広がる、とは僕も素人なので、断言することはできません。しかし、こういうルポルタージュを読んでいると、こういう原発事故は果たして天災なのか?それとも人災なのか?そんなことを考え込んでしまいます。
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