場の理論 の商品レビュー
目次は淡白だが、内容はすこぶる濃い。 前半では、調和振動子の重要性について明示的に考察する。 中盤からは、他書にはない独自の展開が続く。対生成の演算子然りだ。超電導の肝であるクーパー対の生成原理が理解できて嬉しい。 第6章の自発的対称性の破れもエキサイティングだ。マグノンが...
目次は淡白だが、内容はすこぶる濃い。 前半では、調和振動子の重要性について明示的に考察する。 中盤からは、他書にはない独自の展開が続く。対生成の演算子然りだ。超電導の肝であるクーパー対の生成原理が理解できて嬉しい。 第6章の自発的対称性の破れもエキサイティングだ。マグノンが南部=ゴールドストン粒子だと指摘され、初めて自発的対称性の議論が腑に落ちた。 第7章のゲージ場の理論と光子も、他書ではうわ滑っていた理解が深いところまで進む。
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