石油の世紀(上) の商品レビュー
20世紀という時代が、いかに石油というコモディティによって駆動されていたかということが分かる。かなり分量の多い本であるが、圧巻である。
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やっと上巻を読み終わりました。 ゲッティ・センターでその名を知った、ポール・ゲッティはまだ出てきません。 どうやって、あの富を築いたのか、下巻が楽しみです。
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20世紀初頭、日露戦争から10年のときを経て、英国の海軍大臣となった若きチャーチルは、考える。 戦艦は、石油を燃料とするべきか、それとも、自国で大量に算出される石炭を使い続けるべきか。 かくて英国海軍省によるアングロイラニアンオイルへの支援が始まる。昨今のイラン石油問題には、昔か...
20世紀初頭、日露戦争から10年のときを経て、英国の海軍大臣となった若きチャーチルは、考える。 戦艦は、石油を燃料とするべきか、それとも、自国で大量に算出される石炭を使い続けるべきか。 かくて英国海軍省によるアングロイラニアンオイルへの支援が始まる。昨今のイラン石油問題には、昔から、さまざまな出来事や関わり多々あるようです。
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時間的にも地理的にも分散した内容をよくまとめ上げたなあと感心してしまう。石油の歴史とそれに関わった人々ーある意味で地球上のすべての人ーが織り成す近代人類の壮大な叙事詩だ。翻訳も全く不自然さがないので読みやすい。
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国際政治学者でもある著者が、石油を巡る列強の興亡、それに翻弄される中東の大国の悲運、そしてナショナリズムの勃興を描く名著。アメリカの石油産業の勃興から細やかに描かれる本書は、読み物としても、また研究書としても素晴らしい。
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