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カフカとサーカス の商品レビュー

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2010/10/07

これはカフカの評論本だが(笑)、『呪われた詩人』アルチュール・ランボーは、この本に出てくるハーゲンベック・サーカスで短い期間通訳を務めていた、という伝説がある。このサーカスが戦前経営していた動物園は有名で、ここには動物と一緒に希少民族も展示され、日本政府が抗議するまで、アイヌ人の...

これはカフカの評論本だが(笑)、『呪われた詩人』アルチュール・ランボーは、この本に出てくるハーゲンベック・サーカスで短い期間通訳を務めていた、という伝説がある。このサーカスが戦前経営していた動物園は有名で、ここには動物と一緒に希少民族も展示され、日本政府が抗議するまで、アイヌ人の檻もここにあった。当時ランボーは23歳(1877年)で、すでに筆を折っていたが、この呪われた詩人と、初代座長カール・ハーゲンベック(猛獣収集・調教の名人)がどういう風に渡り合ったか、想像すると楽しい(笑)。

Posted byブクログ