大雪のニューヨークを歩くには の商品レビュー
いかにもニューヨーカー(雑誌)という雰囲気を漂わせた本。 なにげない都市の営みを観察した結果が、この本だ。作者の住むニューヨークの街の雰囲気をうまく捉えている(のだろう)。 都市にレイヤーをあてて、様々な街の様子を見るというのが、ここ最近の(自分の中の)トレンドであるけれど、...
いかにもニューヨーカー(雑誌)という雰囲気を漂わせた本。 なにげない都市の営みを観察した結果が、この本だ。作者の住むニューヨークの街の雰囲気をうまく捉えている(のだろう)。 都市にレイヤーをあてて、様々な街の様子を見るというのが、ここ最近の(自分の中の)トレンドであるけれど、これもまたひとつのレイヤーだ。名付けるなら「スティンブンソン(作者)」というレイヤー。 いい本に出会えてよかった。
Posted by
「ニューヨーカー」洒落た週刊誌のコラムニストでもあったJ・スティヴンスン。その昔のニューヨークスケッチが絵と共に、氏への思い入れ深い常磐新平氏の訳と後書きによって味わえる。絵を描くだけあって、何ということもないようなモノに対するあたたかい眼差しと街を眺める視点が面白い。 私が、...
「ニューヨーカー」洒落た週刊誌のコラムニストでもあったJ・スティヴンスン。その昔のニューヨークスケッチが絵と共に、氏への思い入れ深い常磐新平氏の訳と後書きによって味わえる。絵を描くだけあって、何ということもないようなモノに対するあたたかい眼差しと街を眺める視点が面白い。 私が、この本を手に取ったのは、ほかならぬジェイムズ・スティヴンスンの絵本二冊を気に入っていたから。 紀伊国屋書店刊『ヤナコッタさんのクリスマス』『ヤナコッタさん、まいった!』 何とも洒脱で愉快な絵とあまのじゃくなヤナコッタ氏のにくめなさが魅力の絵本なのだが、こちらも絶版なのが残念ですね。 そして、常磐新平氏といえば、アーウィン・ショーの『夏服を着た女たち』の訳者だったり、(確か『グラスの中の街』だったか)エッセイを読んだおぼえがあったという、繋がりくらいだが、そうしたどこかの残っていた断片を思い起こすのも、本の出会いの面白いところでもあると感じるこの頃です。
Posted by
- 1