1,800円以上の注文で送料無料

心理学の歴史 の商品レビュー

0

1件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    0

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2011/08/02

白水社の文庫クセジュはこれで二つ目だけれど、相変わらず読み難い。分量自体は少ないので、あれなのだけれど、読みにくくてならない。とはいえ、内容やタイトルが魅惑的だったりするのでついつい買ってしまうのだけれど。本著では、心理学の歴史を「実験心理学」「動物心理学」「差異心理学」「病態心...

白水社の文庫クセジュはこれで二つ目だけれど、相変わらず読み難い。分量自体は少ないので、あれなのだけれど、読みにくくてならない。とはいえ、内容やタイトルが魅惑的だったりするのでついつい買ってしまうのだけれど。本著では、心理学の歴史を「実験心理学」「動物心理学」「差異心理学」「病態心理学(臨床法)」「児童心理学」「社会心理学」にわけてそれぞれの歴史を述べている。実験心理学が冒頭にきていることからわかるように、基本的には心理学において科学性が成立し始めた頃合からなので、アリストテレスとかヒポクラテスととかああいったところからは記されていない。基本的に簡単な流れを述べれば、やはり基本的には哲学観が強かった。哲学観に引きずられるような、そういった先入観が心理学を占めていたのだけれど、次第にそこから分離していく。実験心理学は感覚や知覚など、現代で言えば認知心理学の領域へと発展していく、ある種の科学的王道派心理学と言えよう。動物心理学は、ダーヴィンの進化論や、あるいは、生態論などの影響を受けて成立しているもので、基本的には現在的にもその流れを汲むものと言え、現代的には児童心理学と密接にリンクしていると思われる。差異心理学は、メンデルの遺伝法則や、あるいは統計的手法などによって分析を行うもので、これらは現代的には社会心理学とリンクすることもあるのだろう。病態心理学は当然のごとく医学と密接に関与し、臨床心理学の元型とも言える。児童心理学は、ピアジェが有名で発達心理学とも近しく、動物心理学との共通点も見られる。社会心理学はかなり社会学的なジャンルで、この分野を心理学に留めおくことは難しいが、統計を用いるなどして科学的という部分は守られている。社会心理学を応用したものが、広告などであるといったことは現代的には常識となりつつはあるのかもしれない。以上のようなことが述べられていたのではないかと推測する。全然単語が頭に入ってこなかったので、なんとなく読んだ印象と、それぞれの商大からつなぎ合わせたのだけれど、まあこんな感じだろう。

Posted byブクログ