チューイングガム の商品レビュー
私の好きなAMYの小説でベスト3には入るかも。「ラビット病」と雰囲気は似ているけれど、こちらのほうが断然好き。理想の恋愛の形。余分なものがそぎ落とされた二人のやりとり、お互いを想い合う気持ちがいい。 「きみが、ぼくに何かをしてくれる。すると、ぼくは、きみに対してお返しをしなくては...
私の好きなAMYの小説でベスト3には入るかも。「ラビット病」と雰囲気は似ているけれど、こちらのほうが断然好き。理想の恋愛の形。余分なものがそぎ落とされた二人のやりとり、お互いを想い合う気持ちがいい。 「きみが、ぼくに何かをしてくれる。すると、ぼくは、きみに対してお返しをしなくてはとやっきになる。借りは作らないぞというぼくのささやかな決心は、ぼくの心を少しばかり痛ませる。尽くしあうことには際限がなくて、ぼくは、どこまで自分自身を、きみに捧げたら良いのか解らなくなる。(キッチンスポンジ)」 「安らぎを得て、幸福に浸るためには、どうしても、あなたが必要なのだ。私の体の一部であり、なおかつ私自身ではないあなたの存在が、私には、欠かせないものなのだ。(チューインガム)」 解説で川村さんが言っているが、「不幸な恋愛話で恋愛小説を成立させようとしない詠美はタフだ」。ココとルーファスが交互に日記を書いているような形式で、ただののろけ話といえばそうなのだけれど、そうさせないところがAMY。結婚恋愛小説として読めるだけではなく、ココとルーファスの関係は鈍感になりがちな大切な人に対する感謝する気持ちをも思い出させてくれる。
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妻子いる男性と付き合っていたココは、クラブでルーファスと出会った。今までの男とは違うと出会いの瞬間から感じ、その通りにココは今までにない満たされた日々をルーファスと過ごす。 とにかくこの文章を書いた時の作者は幸せ絶頂期だったんだろうな・・・なんて思っていたら、案の定、あとが...
妻子いる男性と付き合っていたココは、クラブでルーファスと出会った。今までの男とは違うと出会いの瞬間から感じ、その通りにココは今までにない満たされた日々をルーファスと過ごす。 とにかくこの文章を書いた時の作者は幸せ絶頂期だったんだろうな・・・なんて思っていたら、案の定、あとがきでノロケが出てくるほどだった(^^;ずっと結婚なんて考えられないと思っていた作者が、結婚して書いた話らしい。ずっと、妻子がいながら過度の束縛をしてくる男と付き合っていたココが、ルーファスに出会い、結婚するまで。ココの目線とルーファスの目線、交互で綴られている。特に修羅場も何もなくとにかく甘い、幸せな日々。・・・すぎてつまらんと思ってしまうのは私がひねくれてるから?私には向いてないんだろうな、恋愛小説(^^;
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誰かを好きになったらみんな真剣なんだ,みんな純粋な気持ちで人を好きになるんだって実感した1冊。ねぇルーファス?っていう語り口調にすごくドキっとした。
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