古典との対話 の商品レビュー
謦咳にふれるという言葉さえ、ほとんど聞かれなくなった昨今。だからこそ、著者のような大家の声に耳を傾けたい。パスカルの『パンセ』からトマス・モアの『ユートピア』まで、東西の古典をいかに読み続けてきたか。「まあ、おかけなさい。コーヒーでも飲みながらゆるりとやりましょう」といった風情の...
謦咳にふれるという言葉さえ、ほとんど聞かれなくなった昨今。だからこそ、著者のような大家の声に耳を傾けたい。パスカルの『パンセ』からトマス・モアの『ユートピア』まで、東西の古典をいかに読み続けてきたか。「まあ、おかけなさい。コーヒーでも飲みながらゆるりとやりましょう」といった風情の語り口だが、そんなの中で垣間見える思考することの厳しさに背筋も伸びる心地。心新たに、書物に向かわせてくれます。
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