イギリスの鱒釣り の商品レビュー
こういうタイトルなのに「鱒釣り」の話はそんなに出てこない。 魚を釣るために、その餌となる生き物や、その生態系を育む川の環境に目を向けるというやり方は、セルボーンやダーウィンの系譜に連なる英国ナチュラリストの行き方なんだろう。魚をかけてドキドキするあの気持を本書の中に求めようとする...
こういうタイトルなのに「鱒釣り」の話はそんなに出てこない。 魚を釣るために、その餌となる生き物や、その生態系を育む川の環境に目を向けるというやり方は、セルボーンやダーウィンの系譜に連なる英国ナチュラリストの行き方なんだろう。魚をかけてドキドキするあの気持を本書の中に求めようとするとがっかりする。その代わり、ぼくたち釣り師が見逃していたものが本書にはある。 川の管理とはどういう仕事なんだろう。雇い主は誰で、誰か給料?を払っているのだろう? カワヒメマスやアオサギといった、トラウトには有害だとみなした生き物を排除する、というやり方には抵抗を覚える。年をとって経験をつんだ著者ならやらないだろう、と前書きにあるけれど、ではどうするのか知りたい気もする。 日本で言えば養沢川なんかは、どうやっているのだろう?
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