加山又造素描 の商品レビュー

加山又造(著者),前本ゆふ(著者)

2021/04/07

堀文子画集で検索してたら何故か引っかかってきたこの画集。思い出した。子供の頃、NHKのニュース番組で、十数年間同じひとりの女性だけをモデルにして絵を描き続けている画家とそのモデルのことを取材したニュースを観たことがある。このモデルさんはこの画家さんではない人と結婚していて、えらく不思議な関係だなあと子供心にも思ったために記憶に残っているのだ。

ありのままの自分、ではなくて、服や金屏風や鏡の力を借りながら、自分の顔や体を使って虚構の、実在しない「もの」を作り上げていく、その感覚はすごくよくわかる。
鏡に向かって身支度しているとき、自分自身をよく見せようとするというより何かイメージがあってそれに近づけていく感じ。鏡に向かってダンスやヨガや空手をするときもそんな感じ。ダンスする時なんて、ワタシは世界一セクシーなオンナと思いこんでるからな。(笑)