ぼくの美しい人だから の商品レビュー
グレン・サヴァン氏の…
グレン・サヴァン氏の処女作。とても素敵な物語です。でも素敵、とは言っても決してキレイ事ばかりの恋愛物語ではないんです。エリートの男は鼻持ちならないし、売り子の女はただのくたびれたおばさん。それでも恋愛って良い、と思えるのが、この本。結局、恋をするのに理屈なんて何にも要らないんです...
グレン・サヴァン氏の処女作。とても素敵な物語です。でも素敵、とは言っても決してキレイ事ばかりの恋愛物語ではないんです。エリートの男は鼻持ちならないし、売り子の女はただのくたびれたおばさん。それでも恋愛って良い、と思えるのが、この本。結局、恋をするのに理屈なんて何にも要らないんです。自分のすべてをかなぐり捨ててでも、相手を大切にしたいと思った時、本当の恋愛が始まるのだと思います。いつまでも心に残る、とても素敵な一冊、究極の恋愛小説です。良い作品は何年経っても良いものですね。
文庫OFF
この本は多くの女性…
この本は多くの女性に生きる勇気を与えてくれるだろう。27歳のいい男代表マックスと41歳下品でだらしないノーラの恋愛を描きます
文庫OFF
当時付き合ってた人に薦められて読んだ。 ふーん、って感じだった。見た目がゴツイ人だったので、ギャップにちょっと引いた。
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※このレビューにはネタバレを含みます
女性目線なら純愛小説になるのか?。定かではないが、フェニミズム傾向の強い女性ライターが本作を絶賛していた記憶がある。 そんな作品とは、アラフォーの決して見目麗しくもなく、教養も欠けた女性ノーラが、20代ヤリ手広告マン・マックスと出会う。ベッドに誘った結果、男の方が本気になって…。 一方、女の方も、キャリアも収入も、住む世界も違い、そして何より相手の若さ(本作でも女性の最大の拘りはここかも)が放つ眩しさに幻惑されていく。 でもねぇ…。確かに、職を捨て周りを振り捨てて彼女を追いかける男の心は、その時点では本物ではある。ところが、何で彼女に執着するようになったのか?。個々での描写を見るに、それはノーラとのSEXだったとしか見えないんだよなぁ…。 男性の本気度をガチガチに描写するが故に、反面、そうなった理由が、SEXに割に初心だった経験不足の男性が、手練手管を備えたアラフォー女性、肌の相性が抜群だったアラフォー女性の前で、”サル化”してしまったからではないのか?。 そんな疑問の生まれる秀逸純愛小説か。勘繰り過ぎか?。
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広告代理店に勤めるマックスは27歳、2年前に妻を失った痛手から立ち直れずにいた。ある日苦情を言いに訪れたハンバーガー店で売り子をしていたノーラと、夜のバーで再び出会い、そのまま関係を結んでしまう。41歳で教養も低く、自分とはまったく違うノーラに、マックスは惹かれてゆくが、自分の日...
広告代理店に勤めるマックスは27歳、2年前に妻を失った痛手から立ち直れずにいた。ある日苦情を言いに訪れたハンバーガー店で売り子をしていたノーラと、夜のバーで再び出会い、そのまま関係を結んでしまう。41歳で教養も低く、自分とはまったく違うノーラに、マックスは惹かれてゆくが、自分の日常世界に彼女を迎え入れることができない。二人の間で深まってゆく溝を、乗り越えることができるのか。 20代に初めて読んで、久しぶりに再読した。誠実に恋することの難しさ。恋愛は生活の全てを変えてしまうこと。今でも胸に迫ってくる。原題は「White Palace」で、ハンバーガーチェーン店の名前。邦題はとても良いと思う。
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27歳のエリート男性と41歳のハンバーガー売り子の恋。 生活も経歴も全てが不釣合に思われる二人。 神経戦だったり肉弾戦だったり、互いを認める関係をつくりあげるまでの過程。
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再読 この本は何回読んでも なんだろう また 何年かすると読みたくなる ボロボロになっちゃってるけど大事にとってある一冊
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収録直前の徹夜地獄の中、なぜかこれをずっと読んでた。苦労人の若いイケメンと、奇妙に魅力的な中年女の恋愛話。訳が時々古臭くて(「おぬし」とか)ひっかかったけど、ノーラがどんどん気になる人になっていって、最終的にはすごーく愛着がわいた。いいラブストーリーだった。
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同名の映画も主演のジェームズ・スペイダーも好きで 読んだ原作。 偶然にも訳者が私の好きな作家グレッグ・アイルズの作品を 訳しているのと同じ人で違和感のない読みごたえでした。 結局恋は理屈ではないということかな。 作者の2作目「あるがままに愛したい」もオススメです。
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人は人の何に惹かれるのか。あまりに違いすぎるお互いの人生を、どこまで許し合い、どこまで認め合えるのか。違いが悪いわけではないのに、違いすぎてうまくいかない、それでも好きでいられるのか。 「シェリ」が、40代の、財産も教養も知恵もあるレアが、それを持たないシェリを引きつける、とい...
人は人の何に惹かれるのか。あまりに違いすぎるお互いの人生を、どこまで許し合い、どこまで認め合えるのか。違いが悪いわけではないのに、違いすぎてうまくいかない、それでも好きでいられるのか。 「シェリ」が、40代の、財産も教養も知恵もあるレアが、それを持たないシェリを引きつける、という構図で、「持てる者」が「持たざる者」に分け与える、「持たざる者」が「持てる者」を求め、焦がれる、という恋愛の王道を踏まえているとするならば、この「ぼくの美しい人だから」は、そこから大きく逸脱する。 27歳のエリート広告マンの青年と、ハンバーガー・ショップで売り子をしている43歳の女性、という設定。 教養もお金も若さも「持てる者」の彼と、教養もお金も若さも将来も何もかも「持たざる」彼女。 出尽くした感・手垢にまみれた感の恋愛小説界で、逆に、あり得ない恋愛、だからこそピュアな恋愛、究極の恋愛、と読むことも出来る。 誰にもどうすることも出来ない年の差と、教養のない下品な彼女。それを恥じて自分の彼女を誰にも紹介できない彼。その彼の気持ちがわかってしまう彼女。誰もわるいわけではないのにうまくいかない、それでも好きでいられるか。。。 答えはその2人だけのもの。
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