硝子戸の中 の商品レビュー
高校時代に祖母(故人)から貰った本 もともとは祖母の友人から祖母へ読んでみろ と送られた本だったらしいのだか興味がなかった らしく私に回ってきた 祖母が昔勤めていた地方の名前が出てくるらしいが私にはさっぱりわからなかった。 唯一現国の授業の時、夏目漱石の作品をいってみろと 先生に...
高校時代に祖母(故人)から貰った本 もともとは祖母の友人から祖母へ読んでみろ と送られた本だったらしいのだか興味がなかった らしく私に回ってきた 祖母が昔勤めていた地方の名前が出てくるらしいが私にはさっぱりわからなかった。 唯一現国の授業の時、夏目漱石の作品をいってみろと 先生に言われ、思いだしていったところが役にたったところ。 作品の中身の話で覚えているのは余所で死んだ猫を引き取りに来いと使いをやった家の主人は偉いと思う。
Posted by
漱石の随筆を読むのは初めてだった…かな? 現在と過去、家族や知人の事や、ふとした風景などいろいろ描かれていて、人間漱石に触れるのには最適だったように思う。 文章は非常に読みやすいが、永井荷風や谷崎潤一郎を読んだ時のような文章に酔うといった感覚はえられなかったな。
Posted by
漱石の私生活にスポットを当てた作品。 随筆も素敵。品のあるおかしみがあってよい。 作者漱石は詰らないとことわっているが、面白く読めた。
Posted by
鎌倉市の図書館で手にした一冊。 *** 自己を語ることに寡黙であった漱石が「自分以外にあまり関係のない詰らぬ」事を書くとことわって書いた連作エッセー。 *** とあり、読まない訳にはいかないと考えた。朝日新聞の社員であった漱石。昨年ドラマで話題になった白洲次郎もかつては英字新...
鎌倉市の図書館で手にした一冊。 *** 自己を語ることに寡黙であった漱石が「自分以外にあまり関係のない詰らぬ」事を書くとことわって書いた連作エッセー。 *** とあり、読まない訳にはいかないと考えた。朝日新聞の社員であった漱石。昨年ドラマで話題になった白洲次郎もかつては英字新聞の記者としてメディアに関わっていた。時代を拓くメディア経験者は何をみて何を感じとっていたのか。
Posted by
20100323 古本屋で読む者がないとき用に購入。 淡々としているけれど、ドキリとするような言葉がある。 夏目漱石は随筆も好き。楽しい。 やはり面白い人だったんだろうな。
Posted by
【内容】 常に書斎のガラス戸の中に座し、静かに人生を思い社会を観察した著者の小品集。 余り多く自己の周囲を語らなかった著者がほとんど初めてここに自己の周囲を回想し観察し、その姿を赤裸々に描写した。 中には著者の哲学と人格とが深く織り込まれているが、軽妙、洒脱、絢爛な筆致も特筆すべ...
【内容】 常に書斎のガラス戸の中に座し、静かに人生を思い社会を観察した著者の小品集。 余り多く自己の周囲を語らなかった著者がほとんど初めてここに自己の周囲を回想し観察し、その姿を赤裸々に描写した。 中には著者の哲学と人格とが深く織り込まれているが、軽妙、洒脱、絢爛な筆致も特筆すべきものである。 自己を語ることに寡黙であった漱石が「自分以外にあまり関係のない詰らぬ」事を書くとことわって書いた連作エッセー。 記憶の底に沈んでいる体験や回想に光をあてることで静謐にして一種不思議な明るさに充ちた表現世界を生み出している。 図書情報参照元: http://webcatplus-equal.nii.ac.jp/libportal/DocDetail?txt_docid=NCID%3ABN04568762 青空文庫: http://www.aozora.gr.jp/cards/000148/card760.html
Posted by
生きるということを人間の中心点として考えれば、そのままにしていて差支えないでしょう。しかし美しいものや気高いものを一義において人間を評価すれば、問題が違ってくるかもしれません。 不愉快に満ちた人生をともとも辿りつつある私は、自分がいつか一度到着しなければならない死という境地につい...
生きるということを人間の中心点として考えれば、そのままにしていて差支えないでしょう。しかし美しいものや気高いものを一義において人間を評価すれば、問題が違ってくるかもしれません。 不愉快に満ちた人生をともとも辿りつつある私は、自分がいつか一度到着しなければならない死という境地について常に考えている。そうして死というものを生よりは楽なものだとばかり信じている。 もし世の中に全知全能の神があるならが、私はその神の前にひざまずいて、私に豪髪の疑いを挟む余地もないほど明らかな直覚を与えて、私をこの苦悶から解脱せしめんことを祈る。 私の瞑想はいつまでも座っていても結晶しなかった。
Posted by
『硝子戸の中』は漱石が風邪のため家でのんびりしていたころに書いた自身の回想録。硝子戸によって部屋の中と社会とを別空間として扱っている意味でのタイトルになる。解説の部分には難しいことが書いてありましたが、私は漱石のブログだと思って読みましたヘ(゚∀゚ヘ)アヒャ
Posted by
夏目漱石の書いた自叙伝的エッセイ集。短編の集まりになっているので、ちょびちょび読めます。忙しい人には「つまらない」とわざわざ断ってはありますが、その冒頭部が既に忙しさへの警句になっているように感じられたりもします。
Posted by
夏目漱石のエッセイ。 夏目漱石ってかたい人だと思っていたけど、実はすごく素敵なひとだったんだと感じた作品☺
Posted by