1,800円以上の注文で送料無料

新・国富論 の商品レビュー

5

1件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    0

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2009/10/07

1986年という自分が生まれる前にこのことが書かれていたことに驚きを感じざるを得ない著書。 大前研一氏が、当時の日本の進むべき道を示した著書。数字上では世界のトップを競うほど豊かな国(当時)となっている日本だが、実感としてはそんな豊かさの恩恵を受けているとは感じない。そんな疑問...

1986年という自分が生まれる前にこのことが書かれていたことに驚きを感じざるを得ない著書。 大前研一氏が、当時の日本の進むべき道を示した著書。数字上では世界のトップを競うほど豊かな国(当時)となっている日本だが、実感としてはそんな豊かさの恩恵を受けているとは感じない。そんな疑問点を皮切りに当時の問題点と解決方法を述べている著書。特に印象に残っているのが、外人との擬似会話である。憲法9条にしろ、政治のあり方にしろ、深いのである。それはなぜ?と5回繰り返すと論理的には言い表せない事象がほぼ必ず出てくる。しかし、この擬似会話を読んでいて思うが、大前氏の知識の豊富さに本当に驚く。学問は原子力を専攻しているが、全ての専門家のような人である。こんな人物がいたと知ることができて本当に良かったと感じる。 以下、本文抜粋。 「日本人は一般的におとなしすぎる、と私は思う。(中略)日本人には「疑いをもたず信じきって、基本的な質問をしない」というひじょうに危険なパターンがある。(中略)日本人は、「えっ、なぜ?」という質問をしない。抱えている問題に対して、創造的な解決を準備しようとしない。全部抱え込んで、「困った、困った」といっているのではしようがない。」

Posted byブクログ