北極海へ の商品レビュー
野田さんのマッケンジー川カヌー旅の記録。 1985年の記録で今からもう35年も昔だったりする。 とにかくマッケンジー川はひたすらにタフなカヌーフィールドだというのが読み始めて最初の印象で、これは読み終えるまで変わらなかった。 川は海のように荒れて、とても寒く、陸は泥地で上陸した...
野田さんのマッケンジー川カヌー旅の記録。 1985年の記録で今からもう35年も昔だったりする。 とにかくマッケンジー川はひたすらにタフなカヌーフィールドだというのが読み始めて最初の印象で、これは読み終えるまで変わらなかった。 川は海のように荒れて、とても寒く、陸は泥地で上陸した途端に強烈な蚊柱襲来、グリズリーベアも大量...。めちゃくちゃしんどすぎるけど、ここまで来ると自然を楽しむなんて気持ちは速攻消えて、人間として全力で生きる!ことに全うできる気がする。 当時のインディアンやエスキモーとの交流記録がいろいろ面白く、また現代社会のレールに乗せられ日々時間に急がされている身の自分は本書を読んで色々と考えさせられた。 グローバル化した現在、彼らは今どんな生活をしてるのだろうか。。。
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本書は熊本出身のカヌーイスト野田知佑さんがマッケンジー川1800キロを一人で下り北極海まで至る冒険記。 焦らず急がず、ユーモラスかつ穏やかな口調で語られ、 作者のモットーである「なるべく安楽に、のんびりと、だらしなく、面白おかしく」という姿勢が伝わってくるようでした。 然し、大河...
本書は熊本出身のカヌーイスト野田知佑さんがマッケンジー川1800キロを一人で下り北極海まで至る冒険記。 焦らず急がず、ユーモラスかつ穏やかな口調で語られ、 作者のモットーである「なるべく安楽に、のんびりと、だらしなく、面白おかしく」という姿勢が伝わってくるようでした。 然し、大河の厳しさや黒煙のように舞う蚊の大群、そしてグリズリーに、景色の変わらぬ荒涼とした大地と白夜の中に身を置いてなお、上記の姿勢を貫きつつ旅を綴る姿は、あとがきでは「僕は冒険家じゃありません」と言い切り「ぼくは〈遊び人〉」と定義しているものの、著者こそが正真正銘の冒険家なんだと思いました。 そして、とても妙な感覚ですが耽読していると、マッケンジー川が妙に親近感のある場所に見えてきます。 特に約60年前にゴールドラッシュ時にヘアー・インディアンの村に訪れ移住した増住弘貴さんの話では強く身近さを感じることのできました。 増住さんの出身は熊本県八代市、残念ながら著者が訪れた時には増住さんご本人は亡くなっていたのですが、その子孫血縁の方々は今では104人にもなるそうです。 熊本とインディアンの繋がりがこんな所に。 《自分のやることは自分で決める。百パーセント自分の運命や人生の主人公であること。すべての幸福も不幸も自分のせいである。》 と著者の言葉にあるように、野田知佑さんという方は自由という本当の意味の、厳しさも楽しさも受け止めている方であり、本書からは自由と旅の魅力が溢れ出してきて、自分も実際に何処かに出かけて見たくなるような一冊でした。 まあ、マッケンジーは難しいですが… 何処かちっちゃな旅にでも、そしてそのお供にはこの本を…。
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風になぶられ、原始の川をただ一人北極圏へ。幸福も不幸も自分が決める。男を酔わせる清澄な孤独感。マッケンジー川1800キロ単独行
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これは初の海外単独行の時の話(?)でしょうか、性能の余り良くないフネでのマッケンジー川下り、さぞ大変な事だったろうと。しかし、語学堪能な野田さんのこと、ツライ事もあったろうけど、それを楽しそうにして、そうでもなければやってられないのかも。俺なら気が狂いそう。改めて語学の重要性を悟...
これは初の海外単独行の時の話(?)でしょうか、性能の余り良くないフネでのマッケンジー川下り、さぞ大変な事だったろうと。しかし、語学堪能な野田さんのこと、ツライ事もあったろうけど、それを楽しそうにして、そうでもなければやってられないのかも。俺なら気が狂いそう。改めて語学の重要性を悟った。
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