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数学と裸の王様 の商品レビュー

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2014/07/28

数学の中にはすごい有用なアイデアがたくさんつまっているけど、結局唯一の正義とか美しさとかを追求する排他的な苦しいプラトニズムの世界を抜けられないんだろうか。その点複雑系科学とか幾何学はぐちゃぐちゃしてて好きだな。解析は違う意味でぐちゃぐちゃしてて、シンプルなことをあえて難しくする...

数学の中にはすごい有用なアイデアがたくさんつまっているけど、結局唯一の正義とか美しさとかを追求する排他的な苦しいプラトニズムの世界を抜けられないんだろうか。その点複雑系科学とか幾何学はぐちゃぐちゃしてて好きだな。解析は違う意味でぐちゃぐちゃしてて、シンプルなことをあえて難しくする気がする。代数は美しさにこだわりすぎててなんかちょっと面白みにかけてて違う気もする。封じ込められる感じが苦しい。ちょうど形式主義的な感じが。 幾何とかトポロジーとかは楽しかったな。自由な感じが。ただ手段として代数の言語が必要なのか。 よくわからないものはよくわからないまま理解したい気がする。 あとは数論が未知なので勉強しよう。 ー 再読記録。 この本の良さがやっとわかってきた。 グロたんのアイデアを一般にもわかりやすく説明している。そしてこのエッセイ形式にも関わらず数学的な読み方(一字一句のがさない)をしないとこの本はなかなか素晴らしさを理解できないようだ。 一文がやけに長過ぎるフランス語っぽさなのかグロたんっぽさなのか、それもちょっと読みにくさを促しているけれど、スキームやトポスを比喩的なわかりやすさと楽しさをもって説明している本は(少なくとも日本語では)このシリーズの本しかないのかもしれぬ。

Posted byブクログ