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リビア新書 の商品レビュー

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2011/02/19

カダフィは「家の主は女性である」と繰り返していた。 1973年にはエジプトとの統合を求めてカイロにおしかけてエジプトの女権拡張論者と激しく論争した。 カダフィは男女同権は西洋主導と主張していた。 アメリカのマスコミはしばしば彼をアラブのヒトラーと呼んだ。 カダフィは「アラブはひと...

カダフィは「家の主は女性である」と繰り返していた。 1973年にはエジプトとの統合を求めてカイロにおしかけてエジプトの女権拡張論者と激しく論争した。 カダフィは男女同権は西洋主導と主張していた。 アメリカのマスコミはしばしば彼をアラブのヒトラーと呼んだ。 カダフィは「アラブはひとつだ」がスローガンだった。

Posted byブクログ

2013/09/15

(2004.02.29読了)(2004.01.30購入) リビアは、アフリカ大陸の地中海に面した国で、エジプトの西隣にある。内陸はサハラ砂漠になるので、主要都市は地中海よりに集中している。ギリシア・ローマの影響を受けた古代遺跡も多数ある。昨年、今年ぐらいになって、テレビ取材が可能...

(2004.02.29読了)(2004.01.30購入) リビアは、アフリカ大陸の地中海に面した国で、エジプトの西隣にある。内陸はサハラ砂漠になるので、主要都市は地中海よりに集中している。ギリシア・ローマの影響を受けた古代遺跡も多数ある。昨年、今年ぐらいになって、テレビ取材が可能(2月28日放送の「世界・ふしぎ発見!」とか)になってきたようだが以前は、ほとんど入ることができない国だった。 1986年以来日本リビア友好協会を通じリビア旅行を申請していた、野田さんのもとに1989年5月末に突然招待状が届き、6月10日にトリポリに行けるかどうかすぐ返事を求められた。1ヶ月のビザを出す。カダフィ人権賞の式典に出席して欲しいという。 リビアは、1911年から第2次大戦末までイタリアの植民地だった。1551年から1911年まではトルコの影響下にあった。 現地について、スケジュールを聞いても何がどこでいつ始まるのかちっともわからない。ひたすら待つ。委員会の男がやってきて耳元で、囁きかけて移動が始まる。これがカダフィの直接民主主義か。委員会も責任者が不明で、上下関係はないようだ。 会議は2日間なので終わったらすぐ帰れという。時間の許す限り街を見て歩く。 リビアを見たいがためにやってきたので、何度も交渉して、出発を延ばしてもらい、現地の日本人の人々の助けを借りて、リビア国内を見て歩くことができた。 アメリカの対リビア経済封鎖政策のために、日本人の活動状況を明らかにできないそうだ。日米貿易摩擦のとばっちりで、あちこちのことがいちゃもんの種になってしまう。アメリカというのは、全く大人気ないところが散見される。 古代において、オエア、レプティス・マグナ、サブラータの三大都市はトリポリスと呼ばれていた。古代のオエアが現在は、トリポリと呼ばれている。リビアの首都。 観光客はいないので、遺跡の番人にお願いして入れば、貸しきり状態で遺跡見物ができる。 この本には、40頁ほどのきれいなカラー写真が収められている。よだれの出るような古代遺跡の写真。イタリアの古代ローマ遺跡よりすばらしい。ポンペイよりすごい。 製鉄所を建設して、当時、操業の指導をしている日本の会社があり、92人の日本人が働いていた。責任者の日本人は、リビア人の働かなさ加減を嘆いていたという。製鉄所の主な労働力は中国人だという。 人口380万人、外国人労働者50万人。韓国、フィリッピン、マレーシア、パキスタン、東欧、パレスチナなどの国から来た人たち。 砂漠の地底湖の水をくみ上げて、利用するプロジェクトが進行中で、主戦力は韓国であるが、一部は日本が担当しているという。 出国の飛行機では、国交断絶しているはずのアメリカ人と一緒になったとか!一体どうなっているの? ☆関連図書(既読) 「コンピュータ新人類の研究」野田正彰著、文芸春秋、1987.03.15 「漂白される子供たち」野田正彰著、情報センター出版局、1988.08.28 「生きがいシェアリング」野田正彰著、中公新書、1988.10.25 「喪の途上にて」野田正彰著、岩波書店、1992.01.24 「紊乱のロシア」野田正彰著、小学館、1993.02.10 「災害救援の文化を創る」野田正彰著、岩波ブックレット、1994.11.21 「災害救援」野田正彰著、岩波新書、1995.07.20 「庭園との対話」野田正彰著、日本放送出版協会、1996.01.01 「わが街」野田正彰著、文芸春秋、1996.07.20 著者 野田正彰(ノダ マサアキ) 1944年 高知県生まれ。 北海道大学医学部卒業。 長浜赤十字病院精神科部長、神戸市外国語大学教授、京都造形芸術大学教授、京都女子大学教授、2004年度より関西学院大学教授。専攻は比較文化精神医学。 1987年 『コンピュータ新人類の研究』(文芸春秋、大宅壮一ノンフィクション賞) 1992年 『喪の途上にて』(岩波書店、講談社ノンフィクション賞) (「BOOK」データベースより)amazon 複眼の紀行文学が標的にしたもの、それは、カダフィの国と対極の孤児「日本」の行方なのかもしれない。知られざるリビアの非公開古代遺跡、カラー40ページで初紹介。

Posted byブクログ