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NHK歴史への招待(第27巻) の商品レビュー

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2022/12/17

今年は1872年に新橋〜横浜で日本初の鉄道が開業して以来150年を迎える。 古本のイベントで手に入れた1990年発行の本だが、今読んでも興味深い。 駅弁は令和の時代でも旅行の楽しみに変わりはない。 初めて駅売り弁当が売られたのは明治時代だ。明治18年(1...

今年は1872年に新橋〜横浜で日本初の鉄道が開業して以来150年を迎える。 古本のイベントで手に入れた1990年発行の本だが、今読んでも興味深い。 駅弁は令和の時代でも旅行の楽しみに変わりはない。 初めて駅売り弁当が売られたのは明治時代だ。明治18年(1885)に宇都宮駅で、竹皮に包まれた2個の握り飯、値段は5銭が定説になっている。 この当時に物価はどうだったのか気になる。 うどん1杯が1銭5厘だったので、決して安くはなかった。 今では考えられないが、新橋〜下関間を25時間あまりかけて走っていた時代があった。 明治45年6月のダイヤ改正で誕生した特別急行列車。「一列車」と呼ばれて、1、2等車のみで編成され、展望車や食堂車も連結されていた。 気になる料金だが、1等が24円78銭、2等が14円で92銭だった。 この当時の東京の労働者の日給は、最高が石工の1円48銭、最低が機械女子労働者の35銭。 2等で新橋〜下関間往復するお金があれば、2俵の米が買えた。 まさに特定の層が乗るための列車だな。 高値の花だった食堂車だが、昭和になって東京・神戸間の夜行特急を利用した方によると、変化があった。 この列車の食堂車の朝食は和定食だった。また、あるときに超特急「つばめ」の食堂を利用すると、精養軒や東洋軒とかみやこなど、当時名の通った店の経営する食堂だったようで洋食ばかりだったそうだ。 しかし、銀座の大衆的なレストランと大差ない値段で味わえたそうだ。 当時人気のあったメニューは、チキンカツ、魚フライ、オムレツ、ハムエッグなどで、ビーフステーキエビフライがちょっと高級だったそうだ。 鉄道にまつわる様々なトピックを知ることができて興味深いなあ。

Posted byブクログ