雨やどりはすべり台の下で の商品レビュー
ファンタジーは やっぱり いい 子どもの時に 岡田淳さんの作品に 出逢った経験のある人は 幸いですね その作品を楽しむことは むろんのこと 本を読むことの楽しさが 自然な形で身についていくような気がします もちろん 大人になってから岡田淳さんに 出逢って おっこれはと思ってしま...
ファンタジーは やっぱり いい 子どもの時に 岡田淳さんの作品に 出逢った経験のある人は 幸いですね その作品を楽しむことは むろんのこと 本を読むことの楽しさが 自然な形で身についていくような気がします もちろん 大人になってから岡田淳さんに 出逢って おっこれはと思ってしまうことは むろん 言うまでもありません
Posted by
こどもに必ず読んでほしかった1冊。 読書感想文に向けて再度。 こどもの頃何度も読んだ本。さいごが、すばらしい。 こどもも、岡田淳さんの本が大好きで嬉しい。
Posted by
スカイハイツマンションに住む60歳くらいの雨森さん。 人付き合いもないその雨宮さんのことを雨やどり中の子供たちが話し始める。 少しずつ雨森さんのことがわかっていき、最後にサプライズを考え、雨森さんとのお別れをします。 心温まるいいお話です。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
全員の雨森さんの不思議な話。全部興味を惹かれるお話。 不思議でいっぱいのまま終わりを迎えるから、 ちょっとモヤモヤしたまま終わったけど そのモヤモヤが子どもの頃は好きだった気がする。 大人になると感じ方も変わってくるなー
Posted by
評判がよかったので娘に買い与え、娘におすすめされたので私も読みました。おもしろいです。大人には物足りないかもしれないし、オチも児童文学らしいものですが、とにかく文章が綺麗。きちんとこどもにわかる程度の、けれど文学というものの導入にとても良い美しい文章だと思いました。比喩も想像させ...
評判がよかったので娘に買い与え、娘におすすめされたので私も読みました。おもしろいです。大人には物足りないかもしれないし、オチも児童文学らしいものですが、とにかく文章が綺麗。きちんとこどもにわかる程度の、けれど文学というものの導入にとても良い美しい文章だと思いました。比喩も想像させる情景も。とある人物に関するそれぞれの話が最後には集束するような短編集なんですが、ひとつひとつのお話も、浮かびあがってくるキャラクターや関係性のゆるやかな変化も、読後感も鮮やかですごく良い。子供に読ませてあげられてよかったな~。早ければ7、8歳とかでもひとりで読めるかな?高学年くらいの子にも十分オススメできます。
Posted by
夏休み、滑り台の下で雨宿りを始めた10人の子どもたち。現実とも空想ともとれるお互いの意見を重ねる内に、10人はある結論に至ります。「誰にもむかしとこれからがある」、あとがきの言葉がまた印象的でした。
Posted by
その場にいない「雨森さん」の話題を一人一人がつなぐ事により、謎だった老人の姿がありありと浮かんでくるのが、楽しかった。年代の違うそれぞれの子どもたちが個性豊かに描かれていて、今の子どもたちにも読んでほしい本だと思った。
Posted by
スカイハイツマンションにすんでいる雨森さんは、60歳くらいで黒い服を着ていて、他の人と関わろうとしない。 でも子供たちは雨森さんに関わる不思議な体験をしているんだ。 引っ越してきたばかりの頃、ぼくはもとの横丁のことばかり考えていたんだ。すると遠くにいた雨森さんが、滑り台を示し...
スカイハイツマンションにすんでいる雨森さんは、60歳くらいで黒い服を着ていて、他の人と関わろうとしない。 でも子供たちは雨森さんに関わる不思議な体験をしているんだ。 引っ越してきたばかりの頃、ぼくはもとの横丁のことばかり考えていたんだ。すると遠くにいた雨森さんが、滑り台を示したんだ。夜にぼくが滑り台にいくとそこには指揮棒があった。目の前はちょうどマンションの窓。ぼくがマンションの窓に向かって指揮棒を振ると…/『スカイハイツ・オーケストラ』 いけなくなった海水浴のことを考えていたおれは、雨森さんに「きみはボートがこげるかい?」って聞かれたんだ。雨森さんに言われたマンションの空き部屋に行ってみたんだ。その扉を開けるとそこは海だったんだ。/『青みどりのかぎと麦わらぼうし』 わたしが前に住んでたとこには海があったん。引っ越して来る前に最後に一人で海に行ったんよ。すると黒い服を着たおじさんに「あそこにボートをこげる男の子がいるよ」って言われたんよ。/『白いボートと麦わらぼうし』 すごい雨の日があったじゃない。わたしがマンションの廊下にいると雨森さんが「公園の池はどうなっているかな」って言ったのよ。だから私長靴を履いて公園へ行ってみたの。すると池にはナマズがいてね、わたしたち友だちになることになったの。/『ナマズの恩がえし』 その日はぼくひとりで留守番だったんだ。廊下から雨森さんの声がしたと思ったんだけど、そこにいたのは女の子だったんだ。そしてぼくの部屋に友達が入って出られなくなってるなんていうんだ。/『水玉もようの…』 ええっとね、ぼくチョークを持って公園に行ったんだ。そうしたらベンチに雨森さんがいて、鳩たちにパンくずをまいてたの。雨森さんはぼくが落としたチョークを持って鳩たちに言ったんだ。「このチョークはもっともっとひろいところで、まあっすぐな線をひきたいって思っているんだ」そうしたら、鳩がチョークを加えて飛び立っていってね…/『まあっすぐな線』 私のお母さんはデザイナーなんだけど、夜は遅いしお酒飲んでるし、デザイナーって変わった人たちよね。ある夜私はお母さんと喧嘩して部屋に閉じこもったの。どうしても気持ちが晴れなくてベランダに出たら私の影が公園に写っていたわ。そして同じようにベランダに居る人の影が公園に写っていたのよ。/『真夜中のコンニチワ』 わたし、雨森さんにもらった紙飛行機を作ったの。それはそれはとても高く飛んだのよ。そしてわたし、その黄色い紙飛行機に乗って…/『黄色の紙ひこうき』 みんなの話を聞いていると、雨森さんはみんなに不思議なことをしているのに、そので会うと、自分じゃないって顔してるよね。わたしは雨森さんが「おじさんはね、お礼を言われたり、褒めたり褒められたりするのが苦手なんだ」って言うのを聞いたことがあるの。/『迷子のお礼のチョコレート』 不思議だなあ。今日こうしてみんなで滑り台のトンネルで雨宿りしなければ、みんなが雨森さんが出てくる不思議な夢を見ていたなんてお互いに知らないままだったね。そんな雨森さんはむかしは…/『雨森さんのこと』 おやおや、人間の子供たちが面白いはなしをしていたねえ。あっしらヤモリだってその飛行機とやらに乗ってみたいもんだねえ/おまけ『下の景色』 そしてその夜、マンションから引っ越しをする雨森さんは、自分を送り出すマンションの子供たちの心遣いを感じることになった。 人と関わらない、お礼や褒め言葉が苦手な雨森さんは、ついに「ありがとう」の言葉を口にするのだった。 === 一つ一つのお話が本当に素敵なファンタジー。 子供たちに不思議な経験、それは夢だったのかもしれない、でも子供たちの寂しい気持ちやつまらない気持ちを読み取って、素敵な夢だったと思える経験をさせてくれるなぞのおじさん。なにより謎なのはその雨森さん自身。 子供たちはたまたま同じマンションではあったけれど、いままで知らなかった雨森さんのお話を通して、お互いのこともよく知るようになっていきます。そして子供たちの変化は、最大の謎である雨森さんの心も変えます。 一つ一つのお話で、子供たちの生活や、仲良くなっていく様子が見えてとても素敵なお話です。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ぶっきらぼうで、不愛想で、人間嫌いな雨森さんの本質を、子供たちこそが見抜いていた。 褒められるのも感謝されるのも嫌いな雨森さんがトランクを落としていることにも気づかず「ありがとう!」と叫ぶラストには感動。団地に浮かび上がる窓の光のメッセージ。 ファンタジーの部分には入りきれなかった寂しいオトナな自分だけれど、幼いころ住んでいた団地の、ノスタルジックな光景が瞼に浮かんで懐かしい気持ちで読み進めた。
Posted by
子どもであるがゆえの悲しみも含めて、子供は成長していくのだな。こんな目で物事を見られる著者がうらやましく感じた。随分遠くまできてしまったものだ。
Posted by